史上最大の反撃!(間に合え! ぼくの8ワン!)

「マスター何を召し上がります?」


対局のあと、西風荘のマスターと「資さんうどん」へゆく。


「かけうどん」


すでに、かしわの細麺、ゴボテン肉のせ、きつねのせ、を


注文していた自分はおしりの座りが悪い。


「必要なときに、必要なだけでよい」が信条のマスターは、無駄がない。


間に合っているし、間に合わせる感覚が長けていて、修正も効く。


「ハネマン必要な時に、ハネマンを作る、それが自分の麻雀」そう言っていた。


やはり、日頃が大事。


日頃から、「間に合う感覚」を。


そのためには、スリムな意識が必要だ。


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オーラストップ目から、親番のトイトイ仕掛けに対応する。


③⑤⑥⑥


タンヤオでの捌き対応。


このあと、①を持ってきて、②ツモ!


超錯誤行為である。


ヒューマンエラーで、トップ目から陥落。


本当に情けない。


同卓者への謝罪を、重ね、だからこそ、全力で修正してゆく。


麻雀のことは、麻雀でしか責任が取れない。


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その次の半荘。


オーラス。北家。ハネマンツモ、トップ。1300・2600ツモ2着。


自分は、トップ3着麻雀が多い。ブレても、ブレた先で致命傷を負わないバランスだ。


2着ぐらいなら、トップを目指して3着でよいし、ラスだけは、回避する。


33569p2456899s北


ドラは2m


ここからのハネマンを考える。


シーシャンフォン(2色同巡)がみえる。


5や6という軸になる「数。」


3つの「色。」

(正確には字牌もあるので4つの色、この場合、北家なので、北もちょっと大事にする)


そして、ピンフというシュンツの「形。」


色と、形、と数を使って、条件を満たした和了へ向かう。



一発も裏ドラもいらない。りーつもたんやおぴんふさんしょく、でおけ!


第一ツモ。6m。


きた!これはいける。!いけるぞ!ジョジョオ。


打9p


6m3356p2456899s北


ツモ中


メンホンイッツー、タンヤオ三色、をみるので、打9s。


次のツモに尋ねる。


ツモ7p


完全に、タンピン方面だね? 打9s


6m33567p24568s中北


対面がドラ色の染め手のようなので、中も北も抑え気味。


9sを持っていると、妥協5200が出てくる。


1巡目ツモの6mを信じるなら、他の可能性は控えめに、いったん場にあわせる。


字牌を抑えることで、対面の染め手が、清一色までそだってくれればよい。


自分の手牌を間に合わせるために、中をとめて、9sを打つ。


ツモ7s 直前に対面から手出しで切られた中を切る。


6m33567p245678s北


次ツモ 8p 打北


6m335678p245678s


ぱんぱんですよ。


発ツモ切り。


567→678に「数」が動いている。


ツモ3s


ピンフを複合させて、2sを切る。


6m335678p345678s


ここから5mを先にツモった場合には、それは素直にリーチを打つ。


56m33567p345678s


ツモ1300.2600 ロン和了もします。


2着には、間に合える可能性のあるリーチを打てた、ということだ。


数の動きを信じて、678の三色に!


6m335678p345678s


ちなみに、ここに6pを引くと、8pを切って、一盃口も見ます。


理由は、場にマンズが高いことと、6mが動くより先に6pがきたから。


何を引いて、テンパイをするのか?


自分ができることは全てやった。


錯誤行為から、ずっと、修正してきた。


どういう結果でもよくて、ここまでの過程が価値がある。


三色を捉えることなんてできない。


おろそかにしないだけだ。


素直に人事を尽くして天命を待つ。


ダイレクトに7mを引く。


67m33567p345678s


どこまで、間に合っていたか、の審判の時だ。



対面ラス目は、高打点。


下家親番も、前に出る。


上家トップ目は、マンズの仕掛けに対応している。


おかげでマンズが高く、58mを打たれる心配もない。


ツモ専のリーチであることが、場に符合している。


結果としては、間に合う。


ひとつ前の錯誤行為を本当に申し訳なく思いながら、8mを迎えに行く。


8mをツモり、裏ドラも乗った。


これは、ひろもと師匠の麻雀へのリスペクトを軸に、


これまでの対局で学んだことが凝縮されている。


色、数、形を大事にする麻雀。


必要な時に、必要な打点を作る麻雀。


思いあがらない麻雀。


修正する麻雀。


自分にしか理解できないたくさんのものが、詰まりすぎていて


ああ、麻雀打っていてよかったなあ、と思った。


あの時、自分は28歳で、ひろもとさんは、50歳。


そうか、自分は、20年間で師匠に近づけたのかな、と思う。


麻雀については、ただの1日も、怠けることはなかった。


出会った同卓者の皆さんのおかげで、ずっと夢中でいられた。


もし、あの頃の自分が現在の自分の麻雀を観たなら、


夢中になってもらえるだろうか?


自分にしかわからない映画のラストシーンのような8mをツモって


もう、麻雀は充分だと思う気持ちが、8割。


麻雀で学んだことを活かして他のことをやりたい。


残りの2割は、もっといろいろな麻雀を知りたい、という気持ち。


肩の力が抜けていて、現在はとても柔らかくてよい。


半荘1回なら、とても高品質な麻雀が打てる自信も少しもつことができた。








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