修正するちから

「勉強」とは、「強いて勉める。」ことだ。


決して「楽」ではないけれど、氷解して


「知的好奇心」が満たされる瞬間の「感動」は何物にも代えがたい。


すべての事象に対して等しく「疑問」を持ち、「答え」を探す。


その真摯な姿こそ、尊い。


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午前中は、雀鬼会ルールで打つ。


そのスピードを体が思い出してきた午後の通常対局。


南2局 ドラ5p


上家親番が仕掛ける。


ノータイムで両面を仕掛けたことから、


おそらくドラを2枚は持っていると思われる。


6m手出し、7m ツモ切り。


そのあと、手出しされた3pに、止まってしまい


思わずチーの声をかける。


自分の手牌は


234m2468p567s  チー342s


しかも8pはすでに切っておりフリテン。


ピンズ2468pをどう処理するか、が命題。


3pを仕掛けたので


いや、仕掛けてしまったので


234m68p567s  チー324 チー342s



ここで、6pか8pどちらを切るか?



親の3p手出しによる手牌の動きを考えてみる。


35567pに6pを引いて、55667pへの変化。


35567pに5pを引いて、の55567pへの変化。


これが一番濃厚。


次に、ドラのポンやチーの備えて


35567pに7pを引いての55677pへの変化。


一番低い可能性として、


2355567pに2pを引いての2255567pへの変化。


これは、1pがフリテンなので可能性薄だ。


8pのほうが危険。


けれど、もうひとつ


37pと浮かせておいて、の6p引きのくっつきテンパイもある。


であれば、8pは安めだ。


もう、5秒くらい止まってしまった。


ここまで、考えて判断がつかない、どうしよう。


タイムアップだ。


考えがまとまらないまま、端にある8pに手をかける。


8pはフリテンだから。和了を取るなら6p単騎でしょ?


ひどい思考のほつれ。


1000点で、5800点の振り込みを占う、最悪な打牌選択。


「ロン!」


2355567pに2pを引いての2255567pへの変化。
これだった。
12000点の振り込み。
自分の捌きの鉄則は、「致命傷を負わない」こと。
平素なら、判断のつかないピンズは触らずに
234m68p567s  チー324 チー342s
ここから、ソーズを一枚外すだろう。
3pでうっかり止まりチーしてしまったことが失敗だからこそ、
そこから「修正」をしてゆく。
それが、6pもしくは8pを切らなければならない、と2択の選択肢となっていた。
レスポンスの悪さを猛省。
また、時間をかけてしまうことがよくないと思い、
不十分な打牌をしてしまったことも、猛省だ。
意にそぐわぬ牌を打ち出してしまったことが、ひどすぎる。
対局から5日間過ぎて、心に張り付いて気分が優れない。
瞬間的な判断。
修正する力。
それをおろそかにすることは、全てをおろそかにすることと同義だ。
麻雀に流してよい局面など、存在しない。
存在しないのだ。

              



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トリプル

ダブルチーズバーガーが高いのではない。


チーズバーガーが安いのだ。


トリプルチーズバーガーなんて、もっとお得。


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南場。南家。


捌いてばかり。


ほとんどの手組を捌くことに使っているので


いくら和了しても得点としての価値は低く、点棒は増えてはいかない。


17000点の3着、ドラは3m。


打点が欲しいので、ホンイツへ。


持ってきた中を加カンしたなら、嶺上牌に白が現れドラがもろ乗りをした。


ドラ3mと中


1223334577m  ポン中中中中


14m待ちのホンイツ中ドラ7.倍満だ。


指は10本折れている。


ドラがなければ、3900点の手組が、16000点。


三倍満は10本必要。


もう一役欲しい。


ハネマンと、倍満との差は4000点。


けれど、倍満と三倍満との差は、8000点。


あと1役あれば、24000点の和了となる。


これは、おいしい。


なので、なんとかして三倍満にできないか?


そればかりを考えていた。


欲に支配されていた。


1223334577m  ポン中中中中


もう一枚ドラを引いて、和了できる形にできないかしら?


トイトイとか、そういう役をさらに、のっけることができないかしら?


そんなことばかり考えていた。


いやあ、むりでしょ?


ドラがメンツに組み込まれ過ぎていて、この形から


トイトイを目指すとするならば、


1223334577m  ポン中中中中


ここに、先に2mや7mを引いたときに1mを切って


2223334577


とかにして、さらに367より先に45mを引くことが条件になる。


2223334477


6mを引いた。


ドラを生かすのであれば、1mを切ってドラ3mのカンに備える。


2233345677m  ポン中中中中


4枚目ドラの3mを引いたとしても、待ちは
ドラ表示牌の2m1枚と、7mになってしまい壊滅的にセンスがない。
2233345677m  ポン中中中中
もうひとつは、一通だ。
9mを引き、7mを切る。
2233345679m
1mを引き、2mを切る。
1233345679m  ポン中中中中
6mを引いた。なら、牌の変化を信じて和了しやすい変化に従うべきだ。


素直に3mを切ればよいものを、めちゃ考えてしまった。


10秒は止まっていたと思う。


素直に3mを切れば、147待ち。


2345677  123  


これでいいじゃない?


6mをツモってきたその理由は


「14mでも和了できる上にさらに、7mでも和了できるよ!」


とのお告げに他ならない。


5と7の奇数を繋ぐ偶数の6。


牌は縦ではなく、横に紡がれている。横に伸びてゆく。


この状況での和了逃しは、罪、だ。



状況的にどうしてもトリプル必要、というのでない。



「なんで、逡巡してるんだ?」


タイムアップだ。


これだけ止まってしまった以上、ツモ切りをするしかない。


1223334577m  ポン中中中中


結局、この形。


そもそも、余計に手牌をいじらなくても


南家なので、ハイテイの1役の可能性がある。


6mをツモ切りした次巡、7mがくる。


やってしまった。


麻雀は素直さが、とても大切。


海より深く反省をした。


結局、ハイテイに4mがいて、トリプルの和了となった。


1223334577m  ポン中中中中


ツモ4m。


失敗したのに、失敗にならなかった。


でも、まごうことない失敗だよね。





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