まだ、17ゲームも。 [麻雀レシピ]
麻雀は、可能性の塊だ。
そして、自分を映し出す鏡、でもある。
配牌を受け取って、
「ああ、これは、ダメだ。振らないようにしよう。」
と思うのか、
「よし、この配牌でどこまで頑張れるか、挑戦しよう。」
と思うのかでは、その未来は全然違う。
極端なハナシ、14枚有効牌を引けば、
どんな手役にだって変化するわけだから。
手を抜かずに、できることをやる。
楽をしてはダメなんだ。
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もうずいぶんと昔のこと。
そのパチスロ台のデータの数字は144.
お金がなくて、お金が必要な我々がスルーするべき台だ、と思った。
遊びでパチスロを打てる人間が、うらやましい。
もし、連続演出が終わっていたなら、
天国ゾーンは、残り17ゲームしかない。
たった17ゲームしかない、のに、残り49ゲームを
回して2000円使うことは、もったいない。
銭形なら、タイプラがあるから、ゾーンは全て熱いが、
この台、「吉宗」は違う。
そう判断する私に、Sくんは、
「つかっちゃん、もう、17ゲームしかない、やないよ、
まだ、17ゲームもあるやん。」
そう強く言い放つ。
某有名大量獲得機の天国天井は193.
連続演出失敗後32ゲームにST解除は存在しない。
144ゲーム止めの台に希望はない、と思う私は、
「それもそうだな、」と思うためには、心の力が必要だった。
実家の仕事がうまくいかず、絶体絶命。
お金がなくて、勝たなきゃガスも電気も止まる
そんなノーフューチャーの自分と、
就職が決まらず、お金のない大学4年生のSくん。
パーラーを何軒も回り、期待値のある台をノリ打つ。
手持ちの10万がなくなれば、本当にもうオシマイだ。
麻雀でどうにかなる金額でもなかった。
だけど、麻雀とパチスロでどうにか凌いでいたため、
他の選択肢を持つ発想がなくなっていた。
Sくんが打ち出して数ゲームで障子が閉まり連続演出。
「まだ、17ゲームもある。」
その言葉が胸に刺さった。
もし、この連続演出が当たったなら、
いや、当たらなくても、
自分ももう一度やり直そう。
実家の仕事が自分の仕事が、どうにもならないのなら、会社に勤めよう。
そんなに簡単なものではない、だろう。
ゼロからのスタートだ。
だけど、本当にもう一度頑張りたい、と思った。
会社勤めの経験なんてないから、勤まる自信なんてない。
誰かの指示で、生きる、ってことは、本当に大変だろう、と思う。
そんなことは解っている。
でも、諦める前に、もう一度頑張ってみたい。
一度、やってみてもよい、サラリーマンってやつを。
「まだ、17ゲームもある。」
Sくんの自然な言葉が、本当に胸にささった。
「まだ、間に合うよ。頑張ろう。」
と言ってくれているようだった。
家がなくなり、大枚をつぎ込んだクルマたちも全て失った。
だけど。
もう、手遅れ。じゃない。
まだ、間に合う。
もう、ではなく、まだ。
そう願いながら、Sくんの台を見守る。
そんなパチスロごときで、と、思われるかも知れない。
けれど、ヨスガはそういったものしかなかったのだ。
190ゲームで、デカ家紋が2発。
姫が枠下の落ちて、バケだったけれど、Sくんの賭けた可能性は実った。
「こんなことが、あるのか?」
「人生はわからない。」
その翌年、Sくんは、就職を決めて、現在は順風満帆な人生を送っている。
私も、その翌年、故郷を離れて関東へ。
就職をして、なんとか現在でも勤め続けることができている。
自分や、自分の未来を勝手に値踏みして、諦めてしまうこと。
うまくいかないことが続くと、本当に心が死んで、何もできなくなる。
絶望してしまうと、その先に希望はない。
けれど、人間は心さえ強く持てば、いくらでも再生できる。
麻雀も、諦めない姿勢が大切だ、と思う。
よくない配牌や劣勢な時にどれだけ、力強く信じることができるか?
絶望が見える配牌に出会った時、
いつも、
「まだ、17ゲームもあるやん。」
とあの時の言葉を思い出す。
仕事がうまくいかない時、
「まだ、こういう工夫ができるじゃないか?」
「まだ、 これは、挑戦していない。」
「これを直そう。」
まだ、大丈夫。
そういう心の動きを持つことができている。
地の底での経験は、いつも自分に計り知れない勇気をくれる。
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チャンタおまけ。リカバリー [麻雀レシピ]
チャンタには、リカバリーの必殺技があるんです。
それは、①イッツー
②三色
仕掛けるターツを選択する際、このどちらかを意識する。
一二三①③⑦⑨⑨12899
等の場合、⑦⑨⑨か、899を払う。
そして、
2つのターツを使用した色のイッツーもリカバリーの手段として、
頭の隅に、置いておきたい。
一二三①②③⑦⑧⑨1299
等のテンパイ時。
他家からリーチが刺さり、激アツな、④⑤⑥を引いてきたとしても
一二三①②③④⑥⑦⑧⑨99
こんなふうに、復活することも出来るということ。
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なんで、こんなに、チャンタを推すのか?
それはチャンタのある風景が大好きだから。
速攻麻雀や、牌効率、期待値。
そういったものから、かけ離れた孤高の手役。
例えば
一二三七八九⑥⑦⑨123北北
などの、テンパイ。
⑨切りの方が、期待値が高い。
ピンフとチャンタとでは、1役しか違わないし、
赤⑤ツモもあるわけだから。
⑨切りが圧倒的にマジョリティでしょう。
私も以前なら、そうでした。
私見ですが・・・
でも、でもね、さみしいんですよ。
ただ、和了すればよい麻雀なんて。
良形にして、リーチ。
テンパイ即リーチなんて、誰にでも出来るじゃないですか?
チャンタ、扱いつらそうだけれど、そんなに捨てたものではない。
騙されたと思って、狙ってみてください。
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食い仕掛けでもすばらっ! [麻雀レシピ]
チャンタは、食い仕掛けにも最適である。
(;´Д`)スバラスィのだ。
例えば
このようなメンツ過多の場合
一二七八九⑦⑨1378999
特定の状況を付加されない限り
一二のターツからはずす。
形の優劣で、37牌ターツが優秀だ、ということも当然の理由なのだが。
②③④の形に
赤⑤をツモリ
②をスライドさせて切らない人はいない。
赤5の場合、とにかく、終盤になればなるほど
2と8が河にこぼれやすい。
また、1や9もねらい目である。
例えば
一一二三四五六七⑦⑧⑨33
なんてイーシャンテンに⑥をツモる。
みんな、当然 ⑥と⑨を入れ替えて、赤ドラ⑤の受けを残す。
下家がチャンタ気配濃厚であっても、2をとめて、赤5を切れる人間など
そんなにいない。
また、牌を真ん中に寄せない人間もいない。
要するに、赤5に押し出される28、
赤5を受ける為に押し出される19に、照準を合わせて食い仕掛けてゆく。
できるだけ、不確定要素である19から仕掛けて、弱点を強化する。
そして、カン2カン8で受け、和了を拾うのだ。
返せば、
下家が、チャンタ含みのぱっくんちょの場合、
序盤に、19を切る事は避けたい。
一一一二二三七八⑧⑨799
こんなところに九を鳴かせてしまう可能性があるからだ。
方向性を決定づけるチーとなり、相手にアシストをする結果となる。
イーシャンテンはどんな形でも所詮イーシャンテン。
どんなフリテンでもかまわない。
テンパイ最終形がしっかりしていればよいのだ。
序盤は、19にケア
終盤は、28にケア。
赤5あり麻雀ならではの戦術だ。
ただ、やりすぎてはいけない。
麻雀なんて、13枚ツモればまったく新しい手役に、生まれ変わるんだから。
134とある、ターツから、最初に4を切っても、
次にもう一度4を引いてくれば、チャンタは見ない。
麻雀の大いなる意思に逆らってはいけない。
ちなみに、守備力、牌姿ともに、国士無双の対局にある手役は
スーアンコーではなく、タンピン三色とのこと。
スーアンコーのほうが、牌の種類が少なく守備力低そうだけど。
スーアンコーは、チンロースーアンコーなど、19牌(国士牌)を使用した和了も可能だから。
タンピン三色は19牌の使用はNG.
シュンツ場の王様が、タンピン三色
トイツ場の王様が、スーアンコー
そのどちらにも、のれていない国士無双、といったところだろうか?
<
赤を操ってこその赤あり麻雀だ。
くりっく願います↓
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フリー雀荘でのすばらっ! [麻雀レシピ]
けれど、チャンタには、デメリットがある。
それを、一つづつ、攻略してゆきたい。
まずは、いわゆる赤ドラが5環帯の一発裏ありの麻雀。
このルールの必勝法は、
①良形で曲げてツモる。
もしくは、
②良形で、捌く。
いずれの場合も赤ドラ中心で手を組むケースが多くなる。
でもね
たとえば
二三四六七八②②⑥⑦⑧68
とかなら、曲げるでしょ?
また、ドラが②とかで、
六七八九九①②⑥⑥⑥888
とかでも曲げるじゃないですか?
だったら、
七八九①①⑦⑧⑨12389
とかでも全然Okじゃないですか?
しかも、この形で、聴牌する前に、7が3枚切られてしまったり、
7をポンされたりとかしていても、ノープロブレム。
9を引けば、
七八九①①⑦⑧⑨12399
と、非常に和了しやすい形として、リカバリー可能。
また、ドラが、場の状況的にどうしても切れない北だったりしても
七八九①①⑦⑧⑨12389北
①をポンして
七八九⑦⑧⑨123北 ①①①
とか
②をツモリ③をチーなんてしたりして
七八九⑦⑧⑨123北 ③①②
リカバリー可能。
しかも、他家からは、「ドラを持ってる王子」として警戒までしてもらえちゃう。
また、チャンタは、リカバリーの際、打ち出す牌が、12や89、なので
わりと安全に聴牌復活へと渡れる。
赤5あり麻雀の場合、1や9は比較的安全。
何故なら
二三九九九②②⑤⑥⑦2356
なんて形のメンツ過多から、(攻撃重視の5ブロック打法)
ほとんどの人が23のターツを払います。
牌効率、赤5の期待値などを考慮すると、これが正着打となるからです。
けれど、
チャンタ狙いNGの場合もあります。
それは、ドラが、1279字牌以外の場合です。
ドラと赤5のコラボは最強で、おもいがけぬ高得点を叩き出す恐れあり。
3や7などの尖牌がドラの場合も、チャンタは狙いません。
3や7、ドラ時は、シュンツ手を基調に厚く手を組みます。
とにかく!
チャンタって、そんなに悪くないんですよ!
試しに、みなさんの戦術の中に取り入れて
実践してみてください。かなり、使い勝手もよいし、楽しいですよ。
まあ、もっとも、麻雀の大いなる意思に逆らってまで
いつもチャンタばかり狙うのは、如何なものかとおもいますが・・・。
チャンタばかりではなく、チャンタという技も是非、ひとつの選択肢として、
実践で使用していただきたいのです。
くりっく願います↓
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