牌効率って?
実は、自分は牌効率という言葉の意味が解っていない。
一応、最大限に全ての牌に仕事をしてもらえる効率、
だと考えていて、不確定要素を排除して考えるようにはしている。
今回の、九九⑤⑥⑧⑨119東北発発中
発をたたいて、ひとメンツ。
九ワン
1ソウ
これで、合計3メンツ。
あと、雀頭とひとメンツをどこに求めるか?
という話になるんだと思う。
もう一つは、当然⑤⑥⑧⑨
⑤⑥と、⑧⑨、ここの部分を⑤⑥⑧⑧や、⑤⑥⑨⑨
こんな風に活用すれば、
111⑤⑥⑧⑧ ポン九九九 ポン発発発
例えばこういうテンパイが完成するのだ。
どこでワタリを打つのか、の問題もあるけれど、
⑤⑥の両面ターツの効果を重く「効率」として受け止めるのであれば、
いや、効率の名のもとに1500点コース確定となること、このことが
私はあまり心弾まないのだ。
点棒の動いていないこの場の状況で、効率重視の1500コースを
和了することにどれだけの意味があるのか?
もちろん和了には意味がある。
けれど、ほんの少しの効率を犠牲にして
高打点の手組の可能性をみつけることができるのであれば
それもまた、麻雀の魅力だ、と思うのだ。
ドラが4ソウ。
ということは他家はドラ軸タンヤオ軸となる可能性が高い。
ハジの牌はこぼれやすい可能性がある、という前提の仮定がある。
であれば、北や9ソウではなく、④の受け入れ一枚を犠牲にして
MAX48000点を目指す手組とすることを、私はそんなに非効率だ、とは思わない。
なので、ここから、私は⑤を切った。
(実際は⑥を切るべきなのだけれど、癖で⑤を切ってしまった。
⑤を切ると、⑤を切る理由が浮きぼりになりすぎる。 )
そうして、④の裏目だけを犠牲にして、次のツモに
どういう方向に進みたいのか?
また、他家の打牌に、みなどういう方向に進もうとしているのか?
訊ねてみるのだ。
牌効率ってもっとテンパイに近い牌姿じゃないと解析できないですよ。123m3445688p5699sからの8p切りみたいな。四シャンテンみたいなのだと打点とかの兼ね合いも計算するとなると複雑すぎて正解はないというのが現状ですね。無数の選択肢があってどれが1番期待値が高いかは比較できないです。
by ふかしん (2016-12-19 15:05)
ふかしんさん、コメントありがとうございます。
麻雀における「効率」という言葉は、メディアの作り出した幻影のようなものだとまで思っています。なんだか、その言葉で全てを決着できるずるい免罪符のようなもの。存在が不安定です。
選択肢が少なくならないと、機能しない効率って、おかしいですよね?
麻雀の選択肢は常に無限大です。
私は牌の効率は、この「無限の選択肢をしっかりと選択する手段」として、活用するべきだ、と考えています。
平面上の問題で、全ての牌が等しく牌山に眠っていると仮定して、
なおかつ「何を目的にするか?」で答えが変わってくるものが、効率だ、と思います。例えば、優勝を目指していて、優勝しか意味のない対局で、九九⑤⑥⑧⑨119東北発発中この親番の配牌だって、どこにも振り込まなければ、32000をツモラレタとしても大丈夫、というのであれば、北を切ることは、その優勝を目指すための効率として、優れている、とは言えません。また、同じく優勝しか意味のない対局で、残り時間もなく最後の局、というのであれば、国士を含めた高得点を組むことが、目的に対して「効率がよい」といえるでしょう。
昨今の何切る?や牌効率?の問題は、まず①シャンテン数ありき、です。シャンテン数をおろそかにしないで回答すればほぼ正解となる問題が多いです。
シャンテン数を落としてまで、得点を選ぶことを効率がよい、と記載しているものは、それほど多くはない。
いわゆる「和了すればよい」。和了を目的とした効率、これを、牌効率と謳っているように思います。
わたしは、麻雀は練りに練った戦術を用いた「対人戦略ゲーム」だと考えています。
相手の思考と場の状況を考えて、一打一打変化する戦局に合わせて、最善手を選択し続ける戦い。効率、というのは、その際に用いる、その選択を強靭なものとするための手段のひとつに過ぎないと考えています。
ただ、この効率を常に考えているひとは、やはり、基本戦術の部分で、致命的なエラーをおかす心配が少ない。
現在のつかさ会での「ふかしんさんの対戦成績」がそのよい例です。とても安定して連帯をみせています。とんでもなく場違いな打牌や、運にまかせた打牌はほとんどないです。積み重ねた重さがそこには存在しています。
効率は学ぶべきです。感性とか、牌の気持ち、とか、そういうことを打牌の理由にする前に、真剣に麻雀は勉強したほうがよい。たくさんの本を読んでたくさんのひとの対局をみて、たくさんの言葉を大事にして、引き出しを増やすことが大切だと思います。
たくさんの選択肢の中から、正しいと信じる道を選ぶために、努力する。
後悔をしないために。
その在り様はまさに「人生」そのものだ、と私は思います。
by ゆうゆう (2016-12-19 22:31)