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S場会にて(麻雀のギア) [這いよる混沌]

S場会。

その対戦記録は、あまりにも凄惨すぎて、歴史から抹消されるほど。

奇しくも、そのS場会に参加することとなる。

まだ、私には、本当は、参加資格はないのだが。

現世にログインしているTTR氏も同卓。

S場会はルール無用のデスマッチだ。

赤ドラも、いっぱい入っている。

私は、完全試合を目指す為、ギアをいつもより捌きよりにシフトする。

S場会の凄惨さは、筆舌に尽くしがたい。

白、発、と晒しているところへ、中を叩ききる。

一二三四五六八九発発発北北

先リーの現物に七があり、しかも場に3枚飛んでいてもノータイムリーチ。

ニャルラトホテップにもほどがある。

だが、S場会の目的は相手を完膚なきまでに叩きつぶすこと。

ワン・ツー パンチで、殴り続けてこそのS場会。

この、麻界麻雀を戦い抜くには、攻めあるのみだ!

毎局参加である。

例えば、

ドラが③

私の切る⑥を下家のH氏がポン。

ドラはH氏以外が持っていると推察。

南のみで、和了。

など、自分に赤もドラもない時には、ひたすら仕掛け続ける。

本手もすべて、かわし手として、使う。そこまでしているのに、一向に手が入らない。

いつもより強めに意識して、仕掛けているので、足元がフラフラしている。

けれど、赤あり麻雀は、とにかく自分が和了すれば、誰かのチャンス手を潰すことになる。

だから、捌き続ける。必死で、牌に沿い余剰牌を狙う。

しかし、どうやら、私の捌きが、誰かを助けていたようだ。

前のめりで、打ち出すと、全体が見えなくなる。

「見せてもらっていいですか?」

そういって、見学を申し出た若いメンバー。

私の後ろ見をはじめて、1分で、いなくなった。

「こりゃ、あかん・・・・」そう思ったのだろう。

そして終盤。

極めつけ。

七七⑤⑤⑥⑥⑦556678

2巡目、オーラス。1000点を和了すればよい。

けれど、こんな形を、七や5から仕掛けることは、俺にはできない。

12巡目まで、動かず。

他家が仕掛けても、テンパイが入らない。

七が出る。

流石にポン。

多分、これからも麻雀は打つだろうから、こんなひどいことはしたくなかったのだけど。

で、場にめちゃめちゃ安い6を切る。

すると、あらまあびっくり。

トイメンのトイトイ2600点に刺さる。

世の中は、ままならない。

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ものすごく後悔した。したくない仕掛けを何故するのか?自己欺瞞。矛盾している。

欺瞞による結果には、何の価値もない。

こんな1000点を仕掛けるのならば、和了しないほうがマシだ。

ちゅん ちゅん とねずきちの鳴き声が聞こえた気がした。

MPもSAN値も空っぽ。

「赤あり」だろうとなんだろうと、形を大事にしなければ麻雀ではない。

誰のモノマネをして打っていても、どんだけボケを拾おうと

打牌だけは、誠実に。

そうできることも、、また、ステージアップなのだろう。

次回の、S場会は伝説、ジョジョ打ち大会。

伝説のジョジョリストのkさんも参加予定だ。

ここでは、汚名を返上したいものだ。

対局終了後。会長から

「ん?君は、トップ1回かい・・・ふむ。まあ、こんなこともあるさ。次は、がんばるんだよ!」

と優しい言葉をいただく。

会長と、TTRは、リビングデッドたちを葬るため、摩天楼に姿を消した。


ジョジョ打ちしようよ!
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