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ぼこぼこにされると空が高い。 [乱入ミニ小説]

 9時起床。ドアをあけると、真っ白だった。

びっくりした。

私は、テレビを見ない。なので、雪が降っていることを知らなかったのだ。

ちょっと、わくわくしていた。

そして、何度も、転倒しそうになりながら、つかさ会へ。

・・・・・・・・・・・・・・・

コイケヤのポテトチップスさん、と私、2人しかいない。

え?

そうか、雪のせいで、みんな、来れないのか・・・・?

それでも、「ぼうしあたまぺったにゃん」や、

「サカバーマン」など、徒歩圏の人が来てくださったので、2卓は回りました。

もし、現在、雪で停電したならば、あの河の⑧拾えそうだな・・・。

とかたくらんでいた私は、本日、ノートップであります!

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モッテレラな人々とわたしの最大の相違点は、

彼らは、この程度のお金にはさほど執着がない、ということ。

だが、わたしは、麻雀イコールお金である。

このちょっとの負けが、ずいぶんとそのあとの私の日常に尾を引くのだ。

最初から、戦うステージが異なっているのだ。

博打にしろ何にしろ、事に臨むのであれば、入念な準備が必須である。

自分の戦い易い環境を整えること。

これが、何よりも大切だったのだ。

そんなに高いレートでは自分は打てない、と、そう最初に告げておくべきだった。

8回目、最後の半荘は、特にひどいものだった。

全く手にならない。

それでも我慢して、振り込まないように努める。

最後の最後。

3着目だった私は、9種9牌。

流せば、3着で終局。場代を引いても、少しはプラスだ。

けれど、多分それをすると、場がシラケる。

それは、人の良いAさんに、なんとなく申し訳ない気がした。

ちいさな浮きを守るために、自分が払いにまわらないために、九種流局。

それが、とてもださい気がした。

私は国士にむかう。結果、リーチ者の⑤を追いかけて、⑧で振り込み、裏3の18000点。

「なんや、国士かい?そりゃしょうがないのう!」

Aさんは、楽しそうだ。

そのあと、4000オールをツモラれて、巨大なラスを引く。

一番高いレートで、ラスを引く。

大枚2枚を失うこととなる。

たくさんの反省が胸をよぎる。

最後、九種流れにしなかったことには、後悔はない。

それよりも、自分の分に合わないレートで、勝負を受けてしまった短慮さ。

それに尽きる。

受けたのならば、腹をくくってAさんのためにも、「私自身も楽しむ」べきだ。

それが、できないのなら、謹んでお断りするべきだ。

まったくかっこよくない。最低の麻雀打ちである。

「少し、やられたのう。よし、飲みに行くか?」

Aさんは、私を気遣い、飲みに連れて行ってくださった。

そして、帰りに、

「今日はありがとうな。」

と、タクシー代を、私の手の中に握りこませた。

私には、お金をこういうふうにAさんのように、大きく使う力はない。

「お金は、大切、けれど、人生はそれだけではない。」

大学卒業時の恩師の言葉が、頭をよぎる。

けれど、博打はお金がすべてだ。

勝たなければ、何の意味もない。

母は、賭け事を嫌っていた。

他人から奪う行為を、卑劣、だという。

でも、なんだろうか、うまくいえないけれど、博打は甘美だ。

博打、というか、小博打だけど。

きっと、本当の博打は、「負ければすべてを失う」そういう勝負を指すのだろうから。

博打の持つ、その非日常。

けれど、私のそれは、「私自身が、お金に隷従」してしまっている。

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はずせない両面。はわわ。 [乱入ミニ小説]

とにかく、倍のレートでの7回戦がはじまる。

半荘6回も打てば、私もこういう魔界麻雀に慣れてくる。

要するに、シャミセンザウルス同士を戦わせて、私は参戦しないことである。

みな、戦車に乗っているようなもので、オリル、という発想がない。

勝手にガンガン振りあってくれる。

傍観していてば、ラスは引かない。

嵐が過ぎ去るまで、とにかく、おとなしくしていることだ。

 その半荘のオーラス。

トップと12000点差の2着。

3着がとの差は2000点。

2着でいいです。ぜいたくはいいません。

それで、この5巡目。ドラ1ソウ

123345677899⑤⑥

7ソウ切りでピンフテンパイ。

けれど、逆転清一色チャンス。

しかも、めちゃめちゃよいイーシャンテン。

いつもなら、迷わず、⑤⑥を離す。

というか、序盤に切り飛ばしている。

けれど、この⑤⑥が優秀なターツに思えて仕方がないのだ。

というか、もし、④⑦でのロン和了を逃してしまって、3着に落ちたら、払いになる。

それだけは避けたい。

ここを2着でしのげば、このあとの残るもう一半荘3着でも払いにはならない。

いいんだ、それで。トップはいらない。

払わずにすめばそれでいいんだ。

いつもの麻雀なんて打てない。

負けないことが目的だ。

この両面ははずせない。

レートに麻雀をゆがめられる。

 自分に言い聞かせながら、7を切る。

次巡8ツモ。

寒気がするも、④をダマでロン和了。

「なんや、ダマか、せこいのう。」

そう罵られても、全く気にしない。

あと、一局だ。

あと、一局で終わりなんだ。

勝つ、とか、そういうことはもはや1ミリも考えていなかった。

私は、Aさんの言葉に、耳を疑った。

「じゃあ、最後は、いつものレートでいこうか?」

吐き気がする。

そして、前局、トップを取りいかなかったことを、心の底から後悔した。

勝負事は、勝つべきところで、勝っておかないと、ダメだ。

というよりも、戦う気持ちがなければだめだ。

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倍プッシュ!お断りします。 [乱入ミニ小説]

医者もシャチョーもAさんも、三味線キングである。

けれど、三味線あり、のルールであるのならば、これは止むを得ない。

「テンパっとるぞー」

とテンパイを口頭で宣言しながらも、ノーテン。

「安いぞ、安いぞ。」

といいながら、18000点。

極めつけとしては、

「まだ、テンパってないぞー」

といいながら、12000点をダマで和了。

振り込んだ、医者も

「あいたー、ダマされたばい!」

と大笑い。

なに?なんなのこれ?マジ魔界?

ていうか・・ばかなの?死ぬの?

こんなとこで、カネをおとしてたまるかっつーの。

まあ、ルールが三味線ありなら、仕方がないのか?

おそらく、私の経験上、最凶の麻雀だ。

嫌だ、こんな麻雀で、カネ払いたくねー。

そう思いながら、懸命に耳を塞ぐ。

めまいを覚えるくらい苦しい対局だった。

半荘6回で、時間は午後7時。

先ヅモありでも、ずいぶんと遅い。

懸命ぶら下がり、半荘6回が終了。

なんとか、ちょい浮きになった。

なんだか、みなさん、お疲れの様子。

「そろそろ、終わりにするかあ?あと表裏な?」

表裏とは、あと残り半荘2回だよー。という意味。

Aさんが、一番負けている医者に訊ねる。

「おう、最後、どうするか?倍にするか?」

きたーーーーー。

案の定の展開だ。ここで、ラス引いたら、半荘2回ラス引くことと同じじゃないかあ(泣)

 やだ、やだ、やだ、やだ。

絶対やだ!

そう思うも、口にできない。

だいたい、医者が一番負けている、その理由って、三味線にひっかかり続けていたからじゃないか?

現地点で浮いている私に、発言権はなく・・・

400円の最終決戦がはじまった。

けつが、ひりひりする。

はやく、この魔界、いや大魔界から生還したい。

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ノーレートであなたもチャンタな午後のひと時を!

 つかさ会は、8日。午前11時。

のろにゃんは、のろ治すまで来ちゃだめよ。

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シビレクラゲの日 [乱入ミニ小説]

 なのです!

ニコ厨のキミも、提督なキミも、スロ中毒(バジ絆)のキミも、ネコマッシグラーなあなたも、

そして酔いどれなD志も!

ノーレートでブリリアントな午後のひと時を!

 つかさ会は、8日。午前11時。

のろにゃんは、のろと餅つきを治して参加してくださいね。

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車は、いい感じで道路を滑る。

「ああ、パンクしないかなあ・・」

そんなことを思いながら、私は、ある作戦を思いつく。

そうだ、自分以外の人間を人柱にすればよい。

「200円で、メンツぬるいよ?」

とうそぶけば、ひとりくらいは引っかかりそうだ。

そう思い車内だが、なりふり構わず、麻雀を打てる人間に電話をする。

3人に掛けた。

えぶりばでぃ、にぎやかだ。

3人とも、パチンコ中。

「麻雀は夜中するもんだろ?」

みたいな捨てゼリフとともにばっさり切られた。

よしわかったぜ!

私は観念した。

いのちまでは、取られまい。

5万以上やられたなら、あとてつめよう。

だいたい、200円のレートで済むはずがない。

ぜったい、外ウマとか、倍プッシュとか、言い出すに決まっている。

車は閑静な住宅街のほとりにある路地に止まった。

そこから少し歩くと、迎賓館のような大きな扉がみえた。

会員制麻雀倶楽部、との看板。チョー胡散臭い。

Aさんが、ドアを開けると、カウベルが鳴る。

店内には、医者っぽいおっさんと、土建屋の社チョーさんがいた。

Aさんは、

「まず、腹ごしらえやな?ウナギでええな?」

とウナドーンを発注した。

「いや、おれ、ペヤングでいいです。ぺ、でいいです。」

と心の中で思いながらも、ウナドーンをご馳走になる。

なにこのこのおさかな?緊張で味しないんですけど。

そして、対局が始まる。

開局刹那、違和感が走る。

私がまだ、切っていないのに、下家が、もう牌を切っている。

?ナンデスカ?コレ?ナンデスカ?

サキヅモってやつですか?

嫌な予感は、的中した。

完全先付の麻雀では、往々にして起こりうる超常現象だ。

ポン!

私の捨て牌に鳴きが入る。

先ヅモしているので、私のツモるべき牌は、下家の手牌にしっかり組み込まれている。

「えーっと、どれツモったっけ?あーもう、わからん。

 好きなのひいてくれや!」

と、下家は、私にババ抜きよろしく、手牌を伏せてツモ牌を選ばせる。

斬新な麻雀だ。死にたい。

はい?なんなんずか?これ?

その様子をAさんは

「おう、好きなの持ってけ!」

と、けたけた笑っている。

これが、ここのスタンダードなのか?

大魔界ゾーンに突入している気分。

まさに、魔界麻雀。しかも、200円。

あー本当に500円でなくてよかったーーーー。いやいやよくないけどね。

けれど、もう一つ心配がある。

さきほどから、頭を離れない嫌な予感。

それは、レートのつり上げである。

なにせ、平素500円で打っている人間たちである。

負けがこんだ人間が、レートアップの「倍倍チャンス」を要求してくる可能性の高い。

最初の半荘で、かろうじてトップをとった私。

カレーパン150個くらいプラスだ。

とにかく今後の展開は、特定のひとりが大負けしないようにしなければ、と思う。

倍倍チャンスだけは、避けたい。

てゆーか、帰りたい。

そう思いながら、2回目の半荘に突入する。

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レートにびびりまくり。 [乱入ミニ小説]

 つかさ会は、8日。午前11時。

のろにゃんは、のろを治して参加してくださいね。

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10数年前のハナシである。

当時は、ビリヤード店にも、多くの人との出会いがあった。

プールとバー。

紳士淑女の社交場。

その人とは、そのビリヤード店で知り合った。

ここでは、Aさんと呼ぶことにしよう。

大柄で温和で面倒見のよいAさん。

Aさんが「麻雀が、大好きだ、」とのうわさは私も耳にしていたから、

きっといつか誘われるのかな?とは私もおもっていた。

Aさんが、麻雀のハナシをしていても近づかずに、できるだけ距離を置いていた。

ずいぶんと高いレートで打っている、とのことだったし、

ルールももっとも私の苦手とする完全先付けのようだったので、対局は避けたい。

Aさんは、いつもセットで打っている。そしてそのメンツがまたごつい。

医者の息子とか、どこぞの社長とか、そんな「もってます」なメンツ。

モッテマスは、そう 、いろいろモッテマス。

現金以外にも、強運をモッテマス、なので、私が挑んでもまず勝てない。

わたしとはお金の桁感覚がひとつ違う。

ただ、Aさんには、何度も飲みに連れて行ってもらったり、

とにかく私はかわいがられていたので、誘われると断れないだろうな、と思っていた。

こういうときに、「うはうはじゃん。おいしいじゃん。」とか

「かっぱごう、それでもって家たてようぜ?」などど思うほど、

私は、自分の麻雀に自信を持ってはいないし、Aさんとの人間関係も壊したくなかった。

知り合いと賭けて打ちたくなんかない。

そして何よりも身分不相応なレートは身を滅ぼす、そう思っていた。

博打は自分の身の丈に合わせなければ、地獄を見る。

それだけは、私は身に染みていた。

細く長く、張る。それが私には似合っていると。

けれど、ついにその日が来た。ナデコダヨー。

とある週末、私の携帯電話が鳴る。

着信はAさん。

「明日、麻雀を打ちたいが、メンツが足りないから、参加してくれ。」とのこと。

キタコレー

レートは500円だと、いう。

1000点の価値、それがカレーパン5個。

とんでもねえハナシだ。

それは無理だから、レートを安くしてくれと嘆願する私。

「ええぞ、打てれば、ええ。遊びやから」との返事。

それで歩み寄ってもらい、最終的に200円になる。

それでも日頃よりも全然高い。

通常の数倍のスピードでふっとんでゆく。

1000点でカレーパン2個。

満貫は、カレーパン16個だ。とんでもないハナシだわー。

しかも、完全先付け積み棒が1500点。

相手となる2人は、いつもその500円のレートで麻雀を打っているAさんの友人。

医者と、建築会社の社チョーさんだ。

完全にチョーアウェイ。

「大負けしなればよい。」ってゆーか、「2・3万の負けで済めばよい。」

戦う前から、気持ちは負けている。

嫌な予感しかしない。

その日曜日。

わたしは、覚悟を決めて、仮病を使うことにした。

負ける博打はノーサンキュー、それがわたしのポリシーである。

Aさんに、電話をする。

「あの、実は・・・」

私がしゃべるよりもはやくAさんはノリノリで

「おう、おはよー。今日は悪いのう、付き合ってもらって!

今、おまえの家の前まで迎えにきとるぞ!」

と、チョー元気。しかも楽しそう。

基本、Aさんは天使ちゃんだから、わたしが「レートにビビっている」

ビビットレットオペレーションだとは夢にも思っていないだろう。

しかも、レートは安く落としてもらっているのだから。

私は、それでも往生際悪く、バックれる方法を必死で算段する。

しかしいくら考えても、「身内が死ぬ、」くらいしか策はない。

それは、あまりにも見え透いていて、ソクバレするだろう。

わたしは、覚悟を決めて、Aさんの車に乗り込む。

5万持っている。

足りない分は、借になる、とAさんに告げる、と

「金は、心配すんな、遊びやないか!」

と楽しそう。

遊びなら、点5にしてくれよー、オイオイオイオイ、心の中で叫ぶ。

私の嫌な予感は、2つ。

それは、私にとって、絶対的な敗北を意味する。

Aさんたちの「マナ悪」と「倍プッシュ」だ。

その嫌な予感はどちらも当たりそうだ。

車内で、「今事故に遭えば、打たずにすむなあ」と本気で考えていた。

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