シビレクラゲの日 [乱入ミニ小説]

 なのです!

ニコ厨のキミも、提督なキミも、スロ中毒(バジ絆)のキミも、ネコマッシグラーなあなたも、

そして酔いどれなD志も!

ノーレートでブリリアントな午後のひと時を!

 つかさ会は、8日。午前11時。

のろにゃんは、のろと餅つきを治して参加してくださいね。

 ::::::::::::::::::::::::

車は、いい感じで道路を滑る。

「ああ、パンクしないかなあ・・」

そんなことを思いながら、私は、ある作戦を思いつく。

そうだ、自分以外の人間を人柱にすればよい。

「200円で、メンツぬるいよ?」

とうそぶけば、ひとりくらいは引っかかりそうだ。

そう思い車内だが、なりふり構わず、麻雀を打てる人間に電話をする。

3人に掛けた。

えぶりばでぃ、にぎやかだ。

3人とも、パチンコ中。

「麻雀は夜中するもんだろ?」

みたいな捨てゼリフとともにばっさり切られた。

よしわかったぜ!

私は観念した。

いのちまでは、取られまい。

5万以上やられたなら、あとてつめよう。

だいたい、200円のレートで済むはずがない。

ぜったい、外ウマとか、倍プッシュとか、言い出すに決まっている。

車は閑静な住宅街のほとりにある路地に止まった。

そこから少し歩くと、迎賓館のような大きな扉がみえた。

会員制麻雀倶楽部、との看板。チョー胡散臭い。

Aさんが、ドアを開けると、カウベルが鳴る。

店内には、医者っぽいおっさんと、土建屋の社チョーさんがいた。

Aさんは、

「まず、腹ごしらえやな?ウナギでええな?」

とウナドーンを発注した。

「いや、おれ、ペヤングでいいです。ぺ、でいいです。」

と心の中で思いながらも、ウナドーンをご馳走になる。

なにこのこのおさかな?緊張で味しないんですけど。

そして、対局が始まる。

開局刹那、違和感が走る。

私がまだ、切っていないのに、下家が、もう牌を切っている。

?ナンデスカ?コレ?ナンデスカ?

サキヅモってやつですか?

嫌な予感は、的中した。

完全先付の麻雀では、往々にして起こりうる超常現象だ。

ポン!

私の捨て牌に鳴きが入る。

先ヅモしているので、私のツモるべき牌は、下家の手牌にしっかり組み込まれている。

「えーっと、どれツモったっけ?あーもう、わからん。

 好きなのひいてくれや!」

と、下家は、私にババ抜きよろしく、手牌を伏せてツモ牌を選ばせる。

斬新な麻雀だ。死にたい。

はい?なんなんずか?これ?

その様子をAさんは

「おう、好きなの持ってけ!」

と、けたけた笑っている。

これが、ここのスタンダードなのか?

大魔界ゾーンに突入している気分。

まさに、魔界麻雀。しかも、200円。

あー本当に500円でなくてよかったーーーー。いやいやよくないけどね。

けれど、もう一つ心配がある。

さきほどから、頭を離れない嫌な予感。

それは、レートのつり上げである。

なにせ、平素500円で打っている人間たちである。

負けがこんだ人間が、レートアップの「倍倍チャンス」を要求してくる可能性の高い。

最初の半荘で、かろうじてトップをとった私。

カレーパン150個くらいプラスだ。

とにかく今後の展開は、特定のひとりが大負けしないようにしなければ、と思う。

倍倍チャンスだけは、避けたい。

てゆーか、帰りたい。

そう思いながら、2回目の半荘に突入する。

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ぱらろす↓

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