たどり着けない景色 [TSUKASA会]



どこにも届かないオーラス。


どうすればよいのか、


目的もみつからない。


けれど、そういう時こそ


真価が問われる。


驕らず、ウマぶらず、真摯に自分の麻雀を打つ。


「尊敬されたい」とか、


「恥をかきなくない」とか


そういう薄っぺらい「欲」に負けない


清廉潔白とした姿勢。


自分が「そうではない」ことを


自分でよくわかっているからこそ、


それをいつもいつも心がけていなければならない。


重ねた時間が長ければ長いほど


得体の知れない自己顕示欲がアタマを擡げる。

:::::::

賭け麻雀で、麻雀を覚えた自分は、何年経っても


何十年経っても、その毒が抜けることはない。


なら、どうするか?


ひろりん師匠はわたしに、ことあるごとに


言っていた、言われ続けてきた


「あなたは、いつもデカウーピンで打っている


つもりで、打ちなさい。」



賭かっていないこと。を理由に


きっと甘えるであろう自分に対しての


とても厳しい言葉。


:::


南4局


西家


時間制限のある対局で


現在の局とあと一局。


1発裏なし。和了止めなし。


30,000点以上+加点と、素点に価値のあるルール。


東家 34,500点


南家 34,400点


西家 17,900点(わたくし)


北家 33,200点


南家と西家は仕掛けている。


9巡目


ドラの⑥は場に2枚。


わたしに


チートイツの北待ちのテンパイが入る。


1,600点


リーチをかけて、3,200点。


他家に直撃しても、30,000点以下に


落とすこともかなわず、


本当にどこにも届かないテンパイだ。


素点の価値しかない。


このテンパイ。


どうしたものか・・。


納得のオーラスには、とてもたどり着けそうにないテンパイだ。







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符計算の意味。(再) [閑話休題]

どんな事柄にも、理由が存在する。


その理由を分解して解析して、理解にいたる。


点数や、役の名前を覚えた先にあらわれる


もうひとつの壁、符の計算。


なぜ、こんな面倒なこと。


符の計算なんてなくなってしまえばいいのに。


そう思うひともいるだろう。


符計算が存在する理由は、やはり「形に意味を持たせるため」ではないだろうか?


シュンツより、アンコウのほうが、難しいわけだし、


三面待ちよりカンチャン待ちなどのほうが、和了することが困難なわけだから


そこの「ご褒美」があってもよい、と思う。


そういうものではないか、と。


私は符計算は、形で覚えた。


計算方法が面倒だったし、よくわからなかったので、


「もう、全て覚えてしまえばいいや!。」


と思い、毎日毎日、部屋で牌をならべて、暗記をしていた。


これは、なんですか?


5200点です。


という感じ。


だから、30符とか40符とか、考えたことはない。


そういうことはあとから「必要だ」、と思い学んだ。


私は符計算は「形で覚えたほうが、いいんじゃないかな?」と思う。


その形を「自分のもの」とできるのだから。


形で覚えることができたなら、もう何も考える必要はない。


まんじゅうを見て、まんじゅうだ、と理解することと同じことだ。


これはわたしなりの麻雀観だけれど、


麻雀はやはり、「計算するもの」ではなく「捉えるもの」だと思うのだ。


理屈やしくみはとても大事だけれど


あるがまま、をそのまま受け入れることも、また


大事なのではないかな、と。


まあ、私がハクション大魔王なみに、私が数字に弱い、ということも理由だけれど。


ハナシは脇道に反れたけれど、符計算は、形に意味を持たせるため、


役は、気づきを促すために存在しているのだ、と思う。


手役は、その局面で自分の進むべき道標と、なりうる。


だから、やっぱり、「当たり前にできるようになる必要がある」と思うし、


「当たり前にできるようになること」で、また新しい世界がきっと広がる。


 


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圧倒的なちからの差 [閑話休題]

西風荘で過ごした時間は、わたしにとって


実践麻雀を勉強する場となった。


ひとがいて、お金がからんで


それを超越して、麻雀が存在する。


自分の思考は、「自分だけの狭量な思考」でしかない、


そういうことを学ぶことができた。


:::::::::::


店にかけてある鳩時計。


年季のはいった文字盤はローマ字。


時計の針が、午前1時を指す。


ぼーんと鳴った。


「あと、一枚にしますか?」


ますたぴょんがスタイリッシュに、尋ねる。


同卓していたジャンごろ風の男は、


点数表をみて、「それでよい」と頷く。


自分がプラスであることと、


私がマイナスであること、この2点を確認していたのだろう。


一枚というのは、おそらく点数表、一枚。


点数表のマス目が、6マスだから、あと半荘6回だ。


すこし、回数がある。


それでも、三人麻雀だからものの2時間ほどで、終わるだろう。


とにかく、この6回でプラスに転じる必要がある。


まるAのトップを最低でも3回取る必要がある。


(まるAというのは、一人浮きのトップ。大きなプラスになるんだよ。)


ゲーム代は、仕方ない。


とりあえず、最悪ゲーム代までのダメージですませたい。


その残り6回の半荘の、1回目。


打ち方を変えよう。


私は、手牌に組み入れるだけで、1000点となる一と九をとにかく切らないようにする。


そうすれば、私の手牌のほうが値段が高く見えるだろう。


だがこの一見「賢明」にもみえるこの戦略にはおおきな落とし穴があった。


そもそも一九など、チャンタを絡めない限り、ほとんど使えない牌。


基本完全先付けのルールである三人打ち麻雀では、78や23のターツはチャンタには向かない。


はっきりいって使いにくいのだ。


抱えると当然、手牌の進行が遅れ和了に結びつかない。


どうすればいいんだ。


けれど、牌に恵まれ、なんとかトップ目でオーラスをむかえる。


ますたぴょんの先制リーチがかかる。


このリーチに打ち込まなければ、私はトップ。


三人麻雀は、ツモでは点差があまり縮まない。


このお店のルールはツモリ損。


マンガンツモは2000、4000なので、6,000点しかもらえない。


私の持ち点が、


45,000点くらい


リーチ者ますたぴょんが2着目で


27,000点くらい。


倍満をツモられたとしても、16000点しか点差は縮まない。


だから、直撃を避けておけばよい。それがマストだ。それでトップだ。


ハネ満以上の直撃だけを避けておけばよい。


場に一枚打たれている北の手出しのリーチ。


三人打ちは安全牌を抱えることが少なくなりやすい。


けれど、さすがに手出しの北でのリーチは、シュンツ形のテンパイである可能性が高い。


また、チートイであれば、北より優秀な牌を待ち牌するだろう。


ここは、打ち込んではいけない。打ち込まなければよいだけだ。


私は手の打ちに固めたアンコウ九ワンを見つめる。


場に一枚も出ていない九ワン。


これを三枚下ろす。


そうして、あとは、ただひたすら我慢あるのみだ。


九ワンを切る。


ここで、九を切ることができないなんて、ブレまくりもいいところだ。


なんだろう、うまく表現できないけれど、高いところから落ちるような感覚が体を包んだ。


けれど、そういう感覚だけで九ワン切りを止めることはできない。


これが一番安全なんだ。


「ロン」


九ワンに声がかかる。


リーチ一発チートイ赤。


一一九②②2233(赤)55南南


こんな感じの13枚にささる。


8,000点でも一と九でプラス4,000点で、合計12,000点。


直撃をくらう。


手の中の九ワンを狙われた。


心の中まで読まれている、そんな感覚。


「裏ドラは必要ない変わりましたね。」


半泣きで、点棒を払いながら口にする私に、上品に微笑みながら


ますたぴょんは裏ドラをめくる。


のるな~ のらないでくれ~


でも、こういう時って裏ドラ乗るのよね。


サンマは牌の種類が少ないから、ただでさえ


裏ドラは乗りやすい。


案の定、裏ドラがのっていて、12,000点は16,000点。


首も切れた。


30,000点以下だ。


完全にオリに回ったつもりで打ち出したアンコウからの九がチートイにささり、吹っ飛ぶ。


最善手が最悪の結果を招く。


無理だ。


これは、完全に力の差だ。


勝てないよ。


こころがおれる。


それでも、何か方法はないか、考える。


考えようとする。


マイナスが止まらない。


もはや思考する力は私には存在していなかった。


・・・・・・・・・・・・・・・・


現在なら、少しわかる。


見なければならないことは、自分の手牌とか


自分がトップを取ること、とか


そういうことではない。


他家が、何を考えているか?だ。


その「麻雀への捉え方」が変わらない限り


結果をだすことなんて、できないだろう。


 


 


元祖 パラロス↓


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見せてはいけない理由(おまいう) [閑話休題]

「おまえがいうな!」


との誹りを覚悟で記事掲載でございます。


その場所での「麻雀へのとらえ方」は、それまで私が思っていたものと違った。 


麻雀を神聖なものとして、捉えている。


まるで、壊れやすい美しい陶器のように牌を扱う。


自分の手牌、他人の手牌。そして捨て牌。


全てに等しくまるで「命あるもの」のように慈しんでいる。


:::::::::::::


ひろりん師匠に「麻雀を教えていただいていた期間」は


実はそれほど長くはない。


ずいぶんと長い時間だったように思い出されるけれど


実は、ほんの半年位の間の出来事。


心地よい緊張感のなかでの「麻雀」は


本当に気持ちのよいものだった。


牌の扱いには、とても厳しかった。


特に、左ききの自分が一番強く注意されたことは


「上家から見やすいように牌を切る」こと。


牌を河に置いた後、速やかに左手を引く。


まずはそこから覚える。


そして、一番厳しく注意されたことは


「牌を見せない」こと。


1牌が見えてしまうことで、麻雀というゲームは


完全に破壊される。


麻雀の世界は、絶対見えてはいけない情報と


開示された情報でできている。


見えていない情報を、見えている情報から


どのように精査してゆくか?


それが麻雀の醍醐味だ。


:::::::::::::::


オーラス。ドラは北


一発裏あり 30,000点持ちの30,000点返し


東家 親番    20,000点くらい


南家 わたくし  33,000点くらい


西家       33,000点くらい


北家       34,000点くらい  


トップ上3名並んでいて


親番に振り込めばラスまであるよ、という激熱なオーラス。    


配牌を取る際に、嶺上のそばの②ピンがポロリとこぼれる。


対局者全員の視線が②に注がれる。


「終盤に②が寝てるんだなあ」


ぼんやりとそういう意識が拡がる。


中盤、親番から②手出しのリーチ。


全体の河には②が1枚。


①④ピンは都合場に4枚見えている。


私の手牌に3枚。


私の手牌


五六④④④⑤⑥223456


喰いタン仕掛けマックスに構えていたけれど


仕掛けることもできずにいた13枚だ。


親のリーチを受けて第一ツモが①


五六①④④④⑤⑥223456


この①は8枚目の①④だ。


切れない・・・


この親リーチの②手出しは、②②③のターツからの


打②の可能性がとても高い。


①④が埋まって切り出された②である可能性はない。


この①が8枚目だからだ。


私は親リーチの現物である2ソウを切る。


五六①④④④⑤⑥23456


こんなに喰い仕掛け放題な13枚なのに


どうにもならない。


①が切れないのであれば、おしまいだ。


親番以外の他家が和了するか、


親番のテンパイ終了を待つしかない、


絶対絶命な状況。


親リーチに安全な2ソウを打ち


上家から打たれるチーテンの牌をスルーする。


そののち、親番が②をツモ切る。


その②に合わせて、北家が②を切った。


「あ!」


②が4枚・・


①を切ることができる!


・・・・・・・・・・・


本来、存在しないはずの情報。


その情報のおかげで、打てないはずの牌を


打ち出すことができる。


オーラス開局時にこぼれた②.


その②のおかげでゲームが壊れる。


そのオーラスまでの粛々たる打牌が


全て色を失う。


卓上に落ちた情報はすべて


麻雀の情報である、という考え方もあるかも知れない。


けれど、それは、「勝てばよい」「勝つことに価値がある」麻雀の場合の話だ。


打牌の内容を大切にする麻雀であれば、


この見えてしまった②によって打ち出すことのできる①を


どのように消化することができる、というのか。


①が打てるようになった私は、


五六①④④④⑤⑥23456


テンパイがとれる牌がこぼれることも


テンパイとなる牌をツモってくることも


望んではいなかった。


それよりも、店じまいしてしまえるような


親リーチに危険な牌をツモってくること、を望んでいた。


そうすれば、打てなかった①が打てる、という


見せ牌によってゲームが壊れたことにはならないからだ。


仕掛けることのできる牌もこぼれず、


打てない牌を抱えることもない時間が流れ


上家から四ワンが切られた。


わたしは仕掛けて①を切って


ハイテイ牌の1ソウで、1000点を和了する。


 


うれしくないトップだ。


気持ちの置き所のない、奇妙な気持ち。


やはり、過失であっても


見せ牌の罪は重い。


果てしなく重い、と思うのだ。


(おまいう)


 


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三人麻雀ノートップ [閑話休題]

 


りゃんはんしばり、のサンマで、麻雀をならっていた。


2役整わないと和了することのできない麻雀。


牌のあとさきを考えてしっかりと組む。


それに比べれば、1役あれば和了できる麻雀なんてカンタンすぎて


チョー楽勝だと。


とにかく自分は、「ひろりん師匠に教わった三人麻雀」で、かなり自信を持っていた。


だから、マイナスになるのか、なんてことイチミクロンも思っていない。


いくらプラスになるのか?どのようにして勝つのか?そればかりである。


マンズの二から八を抜いた三人うち麻雀。


ルールは、少し特殊で、一ワンと九ワンが1枚で1000点


九ワンアンコウでツモ和了すると、3,000点づつもらえる。


たとえば、


一一九九九②③④⑤⑥⑦⑧⑨


を①で、リーチツモ和了すると、マンガン、2000点、4000点、が、5,000点プラスで


マンガン、7000点、9000点。


ロン和了だと、8,000点プラス5,000点で13,000点だ。


赤ドラは3環帯と、白ドラ。積棒は1,500点。


「レートは50円」


サンマ50円って、結構大きいレートだ。


でも、100円の世界に比べると


だいたい3分の1くらい。


最初の半荘はオーラスに、九単騎をリーチでツモられ、31000点の2着。


30000点以下だと沈み馬が10つくルールなので、30000点以上ならば、まあよい。


2度目の半荘も、2着。オーラスでまくられる。


ジワジワと溶ける。


いつもオーラスまでは、調子がよいのだが、捲られる展開。


三人麻雀は、展開が早い。


いつのまにか、半荘10回を消化。


その間に2人浮きのトップを二回のみ。


それでも、5000円負けで抑えていた。


けれど、なんだろう、ものすごく違和感のある麻雀。


自分はしっかり打っていてしかも一度もラスをひかず、


それなりに戦えているはずなのにマイナスなのだ。


気味が悪いのは、ますたぴょん。


とにかくダマが多い。


ダマしかない。


仕掛けも少ない。


和了も少ない。


なのに、トップが多いのだ。


目立たない麻雀なのに、なぜか勝ってる。


・・・


気が付くと、マイナスは、10000ゴールドを超える。


これだけしっかり打っていて、なぜだ?


そう考えれば考えるほど、頭に血がのぼる。


そろそろ大きなトップを取らないと、やばい。


時間もさがってきて、となりのピンの卓は壊れた。


なので、ピン卓に移っての逆転という選択肢はもはやない。


考える。


そうなのだ、おそらくは一と九の使い方なのだ。


メンツとして使いにくい、一と九。


けれど、得点に大きく寄与する一と九。


これをどのようにして、場の展開に合わせて打ち出すか?


これだ、と思った。


私は、一や九は、サンマでは不要だ、と思っている。


結果、序盤に切り飛ばすこととなる。


私の一九の切り出しが早いため、一九の在り処が知れてしまうのだ。


よし、一九を温めて、切り出さずに手を組もう。


ラス回避で、点5で、三人麻雀とはいえ10000円も払いたくはない。


時計の針は、もう午前1時。


これ以上のマイナスを抱えて、の長期戦は、非常に危険だ。


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風の吹き抜ける雀荘 [閑話休題]

 


私のなかで、これは次元が違うと痛感する人間が二人いる。


ひとりは、自分に「麻雀の道標」を示してくださった、ひろりん師匠。


もうひとりは、西風荘のますたぴょん。


「ちょっと何言ってるのかわからない」


というくらい麻雀への感覚が超越していて


場を掌握する力も桁違い。


さらに、始末の悪いことに、


自分の決断に全てを乗っけてくるし


高性能のABSも装備していて、ひどい牌は


ものの見事にビタ止まる。


必要な時に、必要な和了を組む、


その麻雀はとても勉強になる。


こちらから、質問しない限り基本何も教えてはくれないので


私は、どんな些末な疑問であっても、ますたぴょんに、問いかけ続けた。


麻雀もその道を求め続けると


賭けているとか、賭けていない、とかそういう概念が存在しなくなる、ようだ。


もともと、麻雀はすべてをかけてのぞむもの。


だから、その上に何が賭かろうが、屁でもないのだろう。


しっかりと気持ちをのせている麻雀。


ますたぴょんは、とにかく、重い。


4人打ちでも、3人打ちでも、波動砲のような役満がポコポコでる。


また、特定の人間を落ちないように支えるために、大三元を小三元に落として和了したり、


ちょこざいなな、技も持っていて


とにもかくにも、場を掌握する力が自分とは段違いだ。


(大事なことなので2回言いました)


同卓者との未来まで考えて打っている。


おそらく色々な麻雀への「想い」を


「重い」と思わせる「打ちまわし」の積み重ねによる


心象なのだろう、と思う。


私の心の中にあるイメージ。


でもそれこそが、目に見えない麻雀の強さ、なのかも知れない。


:::::::::::::::::::::::


大きな窓がある雀荘。


窓を開くと


涼しい風が吹き抜ける。


よく手入れされた店内。


天国かな、と


カンチガイするほど、居心地がいい。


私と麻雀にとって大切な場所。


:::::::::::::::::::::::


その年、引っ越した私の徒歩圏内に、麻雀荘を見つけた。


ノーレートもある、というフレコミ。


タウンページの広告欄。


ウエルカムムードの文字が躍る。


一万円札を念のためにポケットにねじ込み


そそくさと、試しに足を運ぶ。


西風荘と私の家との間にある


パチンコ店の中を通りショートカット。


大通りのかどに「西風荘」の看板を見つける。


「レート髙かったら、とんずらしよう。


できれば、ノーレートがいいな。


賭け麻雀は打ちたくないな。


お金に振り回される感覚は嫌だ。」


そう思いながら、細い階段を上り、店内へ。


古いけれど、綺麗に清掃された店内は、3卓稼働。


スタイリッシュなオーナーさんが レートを教えてくれる。


ピンの三人打ち麻雀、とのこと。


ちょっと、こわいなあ。


帰ろうかな。


実はわたしは、サンマには少し自信があった。その理由は


ひろりん師匠に、2役縛りの三人打ち麻雀で、鍛えてもらっていた時期が2ヶ月ほどあった。


いつも、最後は、スッタンばかりくらい続けて、大体600テンとか喰らう。


運ではない、完全なる実力だ。


北を抜くタイミング、色や場の合わせ方。


形而上にも存在できないはずの、「ツキ」の扱い方。


結局、「ツキ」など未来には存在しない。


その言葉に蹂躙される心の弱さが問題なだけだ。


同じ配牌でも「ついていない」と思った地点で、もう気持ち負けしているものだ。


そういうことを、この地獄のサンマで学んだ。


とにかく、「ひろりん師匠の修行を受けた自分」は三人打ちでも、


そうそう負けないだろうと、実は思っていた。


もごもごしてる私を察して


オーナーさんが柔らかく、話しかける。


スタイリッシュで、上品な雰囲気。


少しジョジョ立ちで、


「点5の卓で、少し遊びませんか?」


と言う。


私は、できればノーレートを希望なのだけれど、


と言葉を紡ぎつつも、腕試しをしたい気持ちもあり、卓に入る。


ルールは、少し特殊で、一ワンと九ワンが1枚で1000点


九ワンアンコウでツモ和了すると、3,000点づつもらえる。


たとえば、


一一九九九②③④⑤⑥⑦⑧⑨


を①で、リーチツモ和了すると、マンガン、2000点、4000点、が、5,000点プラスで


マンガン、7000点、9000点。


ロン和了だと、8,000点プラス5,000点で13,000点だ。


赤ドラは3環帯と、白ドラ。積棒は1,500点。


まあ、点5なら三人打ち麻雀でも、そう大きなことにはならないだろう。


万が一ノッテ勝ちすぎたらどうしようなどと


チョーシぶっこいたことを考えているわたし。


「勝ちすぎるのも悪いよな」


「勝ちすぎて出禁になったら、どうしよう」


などと。


「なんや、打つんか?」


もろ 雀ゴロのおっさんが振り返る。


「ええ、はじめましょう。」


その店、西風荘のオーナーますたぴょんと雀ゴロ。


でも、ちょろそうだな、と思った。


賭かった麻雀なんて、ちょろいもんだ。


そう思ってサイコロを振る。


→続きます。


自分を特別だ、ドコカでカンチガイしていたあの頃。


よくもまあ、思い上がってたものだな、と。WWW


 


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