ひより。

攻撃こそは、最大の防御。


けれど、それは攻撃を加えることで、相手を戦いの土俵からおろすことが可能な時だけだ。


おりない向かってくる相手は、やっかいだ。


大切なのは、戦う姿勢。


臆病で心配性な自分は、たくさんの戦いの経験のなかで、


「戦わないとたいへんなことになる」ということを知っている。


なので、こわいけれど、前に出る。


そのおかげで、今日まで生き残ることができた。


それは、私生活においても同じことだ。


けれど、時を重ねると臆病になる。


賢明という言葉で自分をごまかしながら


「戦わなくてすむ理由」をさがし始めている。


それは、卑怯者のすることだ。


幼いころから、父親に「卑怯者になるな」と育てられてきた。


それは、私が卑怯者で、父もまた卑怯者だったからだろう。


でもそのおかげで、ずるいことをすると、気持ちがもやもやして


とてもあたまとからだの具合が悪くなる。


オーラス。


東家


18000点くらい


北家(自分)


60000点くらい


東家 「だふー」は 確実に向かってくる。


南家と北家の和了には期待することは、虫が良すぎる。


「自分が和了して決着をつける」


60000点の点棒は、とりあえずなかったことにして、


自分の上にもうひとり、トップがいるつもりで、打つ。


だふーが、ドラの8pをアンカンしやがった。


カンドラがめくれる。


このあと、他家の様子をみるも、和了に向かう気配はない。


カンドラ、カンウラは、彼らの和了への起爆剤とはならなかったようだ。


とすれば、自分が和了するしかない。


私に、カン2pの役なしテンパイが入る。


1p2枚、3p1枚、4p2枚。


カン2pの様子は悪くない。


ノータイムでリーチを打つべきだ。


けれど、だふーは、むかってくる。


他家はおそらくベタオリ。


「カン2pは、和了できるだろうか?」


「迷い」が生まれる。


そして、


「振り込んだならどうしよう?」


「恐れ」が生まれる。


「リーチ」の声が出ない。


リーチを逡巡した巡目に、だふーから、2Pが打たれる。


「しまった! 緩手だ。」


その次巡、だふーはリーチ。


わたしも、慌てて追いかけリーチを打つが、


だふーに一発でツモられる。


和了ヤメのないこのルールでは、


倍満24000点を振り込んだとしても、


次局 マンガンでトップに返り咲く。


最悪だ。


これまで、どんな時もちゃんと戦ってきたのに、


親のドラアンカンに、ひよってしまった。


あわよくば、親のノーテンで終了しないかな、などど、


自分にとってムシの良い思考に逃げてしまっていた。


最速のテンパイをもらっているのに。


この「ひより」は本当に最悪だ。


和了に向かって、まっすぐ打つ。


カン2Pで、テンパイしてくれた。


このテンパイを戦わせてあげないことは、怠慢だ。


矛盾をごまかし、逃げ回ってとったトップと、


しっかり戦い、降着すること、とでは、後者のほうが価値があるし、未来がある。


この次局3副露のマンガンで、トップを取ることができた、


色と形をあわせた、トイトイドラドラだ。






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