点数計算かかり [閑話休題]

 


仲間内で、セット卓を立てる際に、必ず必要な友人。


点数計算ができるひと。


だってそのひとがいないと、値段がわからないんだもん。


なんとなく、ザンク!


とか、


マンシュウ!


とか、


そういう言葉を使ってはみるけれど


実のところその意味はよくわかっていない。


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我々の仲間では、Hヤシ。


Hヤシだけが、ごっぱとか、なななな、とかいう


ちょっと上位ステージの点数申告スペックを持っていた。


Hヤシ(理系)がいないと、


マンシュウ、とハネマンシュウ、とコクシ


以外は、全てザンクになってしまうリスクしかない。


点数計算ができないチームである私たちは、哀しき予備校生。


4月下旬から、麻雀>勉強であった我々は


とにもかくにも、Hヤシがいなくても、点数計算ができるようになる必要があった。


麻雀を打ちたくて仕方ない。


点数計算わからない。どうすればいい?


予備校生だから、自宅で「麻雀の本」なんて読むわけにはいかない。


図書館に「麻雀の本」なんか、ない。


 


そうして、ほんのちょっぴり悩んだすえに


たどりついたところが「ゲームセンター」。


1ゲーム30円で打てるゲームセンターを見つけた。


駅前の「カジノ」。


ここで、麻雀を打ちながら、


点数計算を覚えてしまえばいいではないか?と。


ひとつ、わたしが理解できていたことは、


「鳴いたときはザンク」。


これです。


仕掛けると、テンパネはしない。


だから、仕掛けて3役はすべて3900


これだけは、たぶんあってる。


ただ、ゲームセンターに足を運んでしまうと


それはそのまま受験戦争への勝利を放棄するようなものではないか?


このあいだ、雀荘で麻雀を2時間打ったことだけでも、


モーレツな良心の呵責にさいなまれたというのに。


当時、私は毎日800えんをもらっていた。


予備校でのお昼と、おやつ代。


これが、わたしの全てだった。


このお金でやりくりをしなきゃならん。


麻雀の本なんて買えるわけもない。


ただ、そもそもHヤシにできることが、わたしにできないわけがない。


だけど、Hヤシに点数計算の教えをこうことだけは、死んでもいやだった。


本当は勉強をしなければならない、大切な日々ではあるのだろうけれど


実のところ、わたしの頭の中は、「麻雀」しかなかった。


その朝、その日の受験勉強の支えとなる800えんを


親から受け取り、そのまま予備校にかばんだけ置いて


街中の古本屋をめぐることにした。


「麻雀の古本」であれば、有り金で何とかなるかもしれないからだ。


当時は、街中にたくさんの古本屋があった。


ゲームセンターよりは、こころが痛まない。


麻雀の本を見つけて、点数計算を覚えたなら


そのあとは、猛勉強をするつもりでいた。


大学にいって、いっぱい勉強して


社会を知って、ジャーナリストになりたい、とおもっていた


私は、自分が「麻雀」に捉われて


足を踏み外すとは夢にも思っていなかった。


 


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