和了不能の手牌 [麻雀]

五(赤)六②②④⑤(赤)5568  チー四三五

打8ソウ

五(赤)六②②④⑤(赤)556 チー四三五

 私は、手牌のはし、556のソーズの部分を必死で隠して涼しい顔をする。

他家は、私のカン四ワンチーをめっさ警戒してくれている。

店員Aのひとことに、効果があったのだ。

下ツモと上ツモが、変わってしまっているので、

それをよりばれにくくするために、もうひとつ仕掛けるしかないかな、

と、ゲスなことを考えていたら、

親リーチがささった。

東風戦で、親にたとえば12000点あたりをふりこんだならば、

 ほぼ、トップの目はなくなる。

絶対絶命のピンチだ。

手牌の全てが危険牌だ。

こういうときは、すべてが危険牌にみえる。

一番少ない牌を切る。6ソウもしくは、④.

まっすぐむかうことに何の意味もない少牌なのだから、

ここは賢明に確率で・・・・

6ソウを切ったなら、親リーチのチートイウラウラにささった。

18000点の振込みである。

同卓者は、

「どうしてそんな牌がでるんだ?」

という表情。

そして

18000点を和了した、おっさんが私にとどめをくれた。

「にいちゃん。代走で少牌をして、振り込むのはやりすぎじゃろ!」

それは、代走にわたしをよんだ店員Aを,非難しているようにも取れる。

わたしは、そのあと挽回しようとがんばったけれど、ハコとび。

その次の半荘で、また12000点を振り込んだところで

わたしに代走をたのんだおっさんが、帰ってきた。

「すいません。少牌でとんでしまいました。」

そうあやまるわたしに、おっさんは

「おう、そうか、つかんかったな。

おれも、ちゃんとツモってから代走たのめば、よかったわ。

まあ、トンだほうがつくこともある。

ありがとな、メシでも食えや。」

と、1000円札を2枚くれた。

わたしは、情けなくて恥ずかしくて、泣きそうだった。

少牌多牌は、雀士の恥。

もし、こんど、逆の立場になったなら、わたしもこのおっさんのように、

いやさ、このおじさまのように

「いいよ、いいよ、気にするな。」

といってやるつもりで,はや20年、そんな機会はまだ訪れない。

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代走における危機的状況 [麻雀]

 私は、

「ほんの少しなら、構いませんよ」

と返事をして、その[金融屋っぽい風体のおいさん]の代走に入る。

「悪いの、坊主、振り込んでも構わんけんの?ちょっと電話してくるわ」

訳(悪いなあ、青年。もし振り込んだとしても、

それは気にしなくてよいからな。ちょっと電話をしてくるわ)

そういって、店の外にある電話ボックスへ駆け出した。

まだ、携帯電話なんてなくて、ポケベルも持っているとスゲー、

そういう時代だった。

街には、まだ電話ボックスがたくさん設置されていたそんな時代。

そのおいさんのかごには、カードがたくさん入っていたから

今日は調子がいいんだろう。

好調な状態で、代走をたのむことは本意ではないのだろうけれど、

半荘の途中で卓を割るわけにもいかないだろうから、といったところだ。

メンバーフルはいり、という状態で「卓をたてる」なんてことは

結構当時は茶飯事だった。

半荘の、それも局の途中からの代走。

私が卓につくとき、店員Aが、

「この人、けっこう打てますよ。」

と、私のことを紹介してくれた。

私は、照れくさいやらはずかしいやら、うれしいやら、で舞い上がってしまい

「そんなことないですよ!」

と言葉を返しながらも、手牌の端にあった牌を切り出した。

三五五(赤)六②②④⑤(赤)5568北

そして

こんな形、ここから、ドラの北を切り出して、四ワンをチーして

血の気が引いた。

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代走にて [麻雀]

 当時、我々は極力なじみの店を作らないようにしていた。

理由は簡単。

場所が変われば気分も変わる。

とにかくいろいろな店で打ってみたかった。

セットで打つ分には、ゲーム代はそれほど気にはならない。

仲間内の勝ち負けは、置いといて、

とにかくみんなの財布の中に合計10000円あれば打てる、

その程度の感覚だった。

そのころ、20年前は、ピンの東風の雀荘が流行をしていた。

短い時間で、2から3万円をやりとりできるピンの東風は

サラリーマンにも大人気だった。

30分あれば、打てること、が最大の魅力だと聞く。

われわれは、いわゆる学生ご用達の雀荘は使わなかったから

今思えば、ジャンゴロたちのわきで、若者がセットを囲んでいる、

そういう風景は、すこし目を引いていたかも知れない、

とにもかくにも、新しく見つけた雀荘に、足を運ぶ。

今日は、仲間は5人だから、順番抜けだ。

「セットで、お願いします。」

そういって、声をかけた店員が知り合いだった。

この店員を店員Aとしよう。

「あ、こんにちわ。」

からはじまり、すこしハナシをして

「フリーでも遊びに来てください。」

の言葉を結びに、私は卓上の5枚の牌のうちの一枚をひく。

東から北までの4枚に白が一枚。

5分の1で、白を引き当てたのであれば、抜け番。

そのあと、東を引いた人間から、順番にぬけてゆく。

東をひいた私が抜け番の2回目の半荘。

抜け番で、友人のへたくそな麻雀を、

「へたくそだなあ」とおもいながら眺めていると、

その店員Aから、声がかかった。

局の途中で、どうしても抜けなければならないお客さんが出た。

代走をお願いできないか?

というのだ。

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