「好き」が最強す。

好きなものは、好きでいいかな?
と、思うようになる。理由は、「好き」。
簡潔でフィーリングはよろしい。
ただ、それでは、よくないと過去の経験が
強烈なブレーキをかかる。
痛い目にはあいたくない。
安全地帯を賢く歩こうよ。
人生はそんなに甘くなかったから。
それでも何度辛い目にあっても、
全く懲りないその理由について考えた。
割りと真剣に考えた。
やはり、たどり着く答えはひとつ。
きっと「好き」だったから。

幾星霜。
時を重ねてふと思う。「好き」だったのなら、
それでいいんじゃね?
これまでは、「やりたくないことでも」
「やるべきこととして」取り組むことに
価値があると思っていたけれど、
それってあんまり楽しくない。
「やらなければならないこと」
ではなくて
「やりたいこと」を重ねたほうが
問答無用に「しあわせ」だ。
こんな当たり前のこと。

夏休みの終わり。8月30日もしくは、31日。
母親が尋ねる。
「宿題やったの?」
まったく、やってない。
社会と絵日記以外手付かずだ。
やりたくないことは、やりたくないからだ。
だが…母親には、
「う、うん」と答える。
「うん」と答えてその後で
「なんとかしよう」とする。
やりたいことは、すべて先にやる。
やりたくないことはやらない。
後回し。
でも、悪いことをした気持ちになる。
この悪癖は、その後も全く改善しない。
麻雀がしたいから、勉強は後回し
→浪人
ビリヤードしたいから仕事は後回し
→破滅
悪いことを、した気持ちになる。
わかっちゃいるけどやめられない。
でも、思い返して、おおげさだけれど
これまでの自身の人生を振り返って
「いろいろあったけれど、
まあ、楽しかったかな。」
と思えている圧倒的な事実。
悪いことをしてる気持ちになる必要もないかな
とさえ思っている。

麻雀において、自分にとっては、
面前で組むことか「やらなければならないこと」
仕掛けることが「やりたいこと」。
ということがわかってきた。
仕方なく仕掛けたことなんて、一度もない。
シンプルに考えてみた。
自分は「仕掛けたい」のだ。

一発裏ドラありのルール。
配牌で、ドラが4枚あった。
ヤッホー
多くツモれるし高くなる。
ドラの5ソウのカンで
ソーズの繋がりを破壊。
さらにソーズの下を重ねて
たくさんある字牌を重ねればよい
だから…簡単じゃね?
→ノリノリでカン。
とりあえず三倍満がみえる。
ドラを暗槓することで、
他家は安易に字牌を切り出すこと
ができなくなるだろう。
9ソウも迷わずポン。
必要な牌の重なりはないけれど
やりたいことを躊躇なくやって
必要な牌を重ねて、
最初から必要な牌を持っていた、
と思わせるいつものさくせんだ。
仕掛けずに、丁寧にシュンツや
トイツを意識して面前で。
という「やらなければならないこと」ができない。本心では「やりたくない」のだ。多分。
カッコいい面前麻雀に憧れつつもそうではない。
二律背反。
隠して丁寧に潜航するのではなく
みせてぶつけて勝ち取りたい。

そんな自分の麻雀は、
(メンツが固定化されていることもあり)
実はかなりの勢いで攻略されてた。
他家がわりと躊躇なくものすごい勢いで
字牌を切り出してくる。
「待って!」
「重なるまで待って!」
心の中でそう叫ぶ私。
「ひとつでも重なれば、きっと
なんとかなるから」
「おのれー。ばんばん字牌切りやがって~」
けれど、ツモれどツモれど全然重ならない。
しかも他家リーチのおまけつき。
やっとこさ中が重なったときには
なかなか厳しい状況に。
でも。冷静にポジティブにみると
南と中しか枯れてないぞ。
まだまだ勝負はこれからだ!
この局面を万が一落としてもこの先
自分の親番はまだ二回あるからね!
3東南西北中中
中で受けつつ、西と東で押し返す。
わかっちゃいるけど、
たぶんこういう麻雀が好きなんだ、
と思わざるをえない。
面前の丁寧な手組には本当にいつもいつも
うっとりするけれど、
「最大攻撃」が大好きな自分には
どうにも困難な選択だ。
(ここでいう「最大攻撃」とは
「最大防御」も併せ持ってる。
全つっぱはやっていない。)
被弾せずに、根拠を必死で探して
押し返す感覚。
その一打がきっと大好きなのだ。
だから、その状況を精一杯楽しもうと思う。
麻雀を精一杯楽しもうと思う。

ちなみに、この魅力的な牌姿は
残念ながら、間に合いませんでした。
字牌がたくさんありすぎたものだから、
ミニマム三倍満だぜ!と
ドラ5ソウを大急ぎでカンしたけれど
4ソウや6ソウを横に伸ばす選択肢を
ほんの少しだけ残してもよかったかな、と。
字牌は重なるだろうと思っていたけれど、
1234の4枚のみで構成できるメンツよりも
1234567で構成できるメンツのほうが
使い勝手がよいことは、自明。


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