ありえないボーンヘッド

 


 


30年前によくセットで麻雀を打っていた


仲の良い同級生と、新年「卓を囲むこと」になった。


現在の自分にはたくさんの半荘を打つことは体力的には厳しい。


全ての手出しやツモ切りを見ることはできない、


けれど、そういうことを理由に旧友との麻雀を断る、などという


選択肢は自分にはなかった。


手出しツモ切りの情報が不十分であっても


押し引きだけで戦えるところまで、戦おう。


手牌に意味を考えて、場の状況判断を適切に。


一発赤裏ありのポンジャン麻雀なら、


乱暴なことをしなければ、なんとかなるだろう。


いや、なんとかする。


正月早々、仕事が入っている仲間もいるので


4人ちょっきりでの発進だ。


4人ちょっきりセット、というのは、けっこう責任が重い。


おなかが痛くなったり、緊急の電話が入っても


ゲームが中断してしまうし、


急用が入ってしまったなら、卓が割れてしまう。


:::::::::::::::


30年前のように、朝一パチンコ店に行って


モーニングを取って麻雀代を稼いでから、雀荘に。


との計画もあったけれど、もうそんな時代ではない。


パチンコ店ではなく、マクドナルドで


モーニングを食って、30年前からある、駅前のピン雀に突撃。


ドアを開くと、正月独特の店内の雰囲気。


 30年前、よく一緒に麻雀を打っていた年の離れた友人と


その雀荘の店内で再会したりして、正月気分はMAXになる。


 とにかく、この雰囲気で麻雀が打てることが幸せすぎる。


ルールは。一発裏赤あり。


25000点持ちの30000点返しの


着順ウマ5,10


赤は、面前のみチップ。


一発裏はチップ。


役満は、チップ5枚オール。


トビもある。


対局が始まる。


30年前の同級生の麻雀を軸に


現在の彼らの場の状況への対応方法をみて


その麻雀を把握する。


リーチに、字牌のトイツをおろすもの。


親リーチにむかってゆくもの。


おのおのの逡巡のタイミング。


リーチ、ダマ、悔い仕掛けの判断の基準。


局を重ねて自分の持っているデータを精査する。


現在の自分の武器は、同級生の麻雀のスタイルへの信頼と


ツモってきた牌の意味を考えること、これだけだ。


最初の半荘はまっすぐに組む。


当たり前に当たり前の牌を組む。


運よく点棒が集まり、70000点オーバーで


東ラスの親番を重ねる。


全員とばして終了を目指す。


東4局4本場


ドラは東


中盤に赤を含んだ13枚。


六七八④⑤⑥⑥234567


このテンパイ


場には、④が2枚、⑤3枚、⑦1枚


ツモ切られたかどうかはわからない。


そこまで、見ることができないから。けれど。


③⑥の亜両面は場に安い。


けれど、ドラの東の居場所を警戒して


他家は攻めあぐねているように感じる。


他家の傾向は


南家→しっかり打っていてバランスの悪い打牌選択はしない。


西家→うち切れない牌2枚は押さない、イーシャンテンでは押す。


北家→親番に対しての応手の8割が「反撃」。


なので、このダマ12000を曲げる必要はない。


ダマならこぼれる牌をわざわざ親リーチをうって


和了しにくくする必要はない。


「全員とばす」は思い上がりで、この局面ひとりとばして終了でもよい。


これは、そういう麻雀なのだ。


ポンジャンゲームなのだから。


でも、ゲームだからこそ、全力を尽くす必要がある。


六七八④⑤⑥⑥234567


ここに六ワンを引く。


六六七八④⑤⑥234567


いやでも、③⑥のほうがとりやすい。


 六七八④⑤⑥⑥234567


ツモ切りこのテンパイのまま。


この13枚が強い。


赤をもう一枚吸収すれば、ダマツモ6000は6400オールだ。


チー!


上家がフリテンのカン⑧を仕掛けて、打九


この九の引っ張りで上の三色目が濃くなる。


三色が必要なくなったのだ。


親にはおりない傾向の北家。


「ドラは、おまえだな!」


北家の手牌を勝手に推察すると・・


数を軸に三色とドラを持て余していた


ところに、ドラがアンコウになっている可能性大。


次に8ソウをチー。


???????  チー867 チー⑧⑦⑨


残りの7枚は、九ワンの引っ張りから


東東東六七??の可能性が高い。


六七八④⑤⑥⑥234567


わたくし、ここに八引いて


この場の状況と自分の手牌であるにも関わらず


この八ワンを、ツモ切ってしまう。


本当に不注意で、なんともし難い打牌だ。


頭の中は、「なんで③⑥いないんだよ!」


こればかり。


冷静さの欠片もない。


ボーンヘッドだ。


この八は


六七八八④⑤⑥234567



六七八八⑤⑥⑦234567


567の三色への振り替わりを示唆する強い牌。


④や⑤の場に飛んでいる枚数にから考えて


三色振り替わりの⑦はまだ牌山にたくさんいる。


最後の赤五ワンまでカバーする最良のツモだ。


この八ワンは


五五六七東東東  チー867 チー⑧⑦⑨


の8000は9600に刺さった。


最初の半荘はトップだったけれど


0点のトップだ。


後で尋ねたなら、ドラは配牌からアンコウだった、ということ。


仕掛けずに跳満をツモるつもりで組んでいたのね。


私は、北家へのマークを強めに局を回すことにする。



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