最後の麻雀は [哲学する麻雀]

連休中に麻雀を打つ。


大きく開いた雀荘の窓から


これでもか、というくらい


爽やかな五月の風が吹いてくる。


「ああ、心地よい。」


まさに天国。


心の底からしあわせを感じる。


誰かがふと、こぼした。


「こんないい天気なのに、


麻雀打ってるってもったいない。」


・・・


確かに・・・


そうかも・・


麻雀は、夜打つもの。


夜の帳に身を隠して打つもの。


よく、


「おいおい、わかいもんが、昼間っから麻雀かい?」


と、言われていたりしていた。


昼間から麻雀を打つこと、は、


昼間からお酒を飲んだり、とか、と同じ


ニュアンスで扱われていた気がするのだ。


学生時代は、講義が終わればとにかく


雀荘に集っていたから、よくわかんない。


夏休みは、昼はお外で遊んで、


深夜1時くらいになってから、


ごそこそ集まり、朝まで打つ、というパターン。


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確かに、昼間っから・・・ではあるのだけれど


こんな気持ちのよい風に吹かれて


麻雀を打てる、なんて最高だ。と、私は思うのだ。


こんなによい天気なのに、


麻雀を打てるなんて最高だ、と。


ふと、麻雀を打ちながら考えていた。、


人生最後の対局は、こういう涼風の中がよい。


最後の麻雀を私は、よくぼんやり考える。


まあ、妄想のたぐいだけれど。


:::::::::::::::::::::


草原の大きな家に雀卓を準備して仲間を招く。


季節はそう、今頃、皐月がよい。


順番に卓に入り、


悔いのない対局を終えた人間から抜ける。


私たちは、まるで草原のようにもみえる卓上を


人生のほどんどを捧げた麻雀牌で彩る。


自分との過去の対局者との麻雀を思い出しながら、


一打一打を噛み締める。


そうして、そんな風に


この上なく満足のゆく


楽しい時間を過ごしたあと、


私は卓を抜け、脇のゆり椅子に腰かけて、


楽しそうに打っている仲間たちの喧騒のなか、目を閉じる。


そういう風にして、終わりたい。


連休中の麻雀は、そんなことを思わせる


最高のロケーションだった。


 


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