三元牌の捌き方(役満の意味を説明できますか?) [哲学する麻雀]

役満は、空気を読まなければダメだと思う。

役満は破壊。その和了に意味はあるのか?

昔、スーアンコーテンパイを組んでいたひろりんのご子息が、

場に一枚切れの白を切った。

その白は親にめちゃめちゃきつい牌。

しかも、その親は北家スタートの癖に60,000点くらい叩いている。

他のみんなが我慢している牌。

「スーアンコーかね?」

トイメンで、後ろ見しているひろりんが寂しそうに口を開く。

少しドヤ顔で、ご子息は手を開く。

だが、場のひりついた空気で、事の重大さを痛感する。

「その牌を切ることについて説明がつくかね?教えてくれんかね?」

しばしの沈黙が続く。

「役満だからかね?」

ご子息は、コクリとうなづく。

「あんた、そんな麻雀打って楽しいかね?」

対局者の全員が、もう既に、役満だからとか、手が入っているから、などどいう、

身勝手な都合で牌を切るステージではなくなっていた。

高い値段の手役や、役満など、対局中なんども目の前をよぎる。

だが、それでも、自分の麻雀をしっかり守れるかどうか、常にそれを問われる。

説明のつかない牌を切ってはいけない。

最高の値段の最高形を慮ることは大切。

だがそれ以上に、場にあった充分形を見つめ、見つけるようにしたい。

ハネマンテンパイだからと、親リーに根拠のない牌を切る。

これは、麻雀ではない。ポンジャンゲームだ。

期待値という言葉を自分のエゴでとらえてはいけない。

私は、根拠ない牌は絶対切らない。

自分が勝負手の時に、切りたくないを切らざるを得ないと感じていることについて

どう真摯向かい合うかである。

よく自分に問うてみよう。

説明のつかない牌を我慢する。打てる。

それでも、トップは取れる。

でも、根拠のある模打の積み重ねの結果のトップでなければ何の意味もない。

例えば

ラス前

トップ目   55,000点

2着     29,000点

3着     25,000点

4着     11,000点


こういうときの、役満ツモは、充分に意味がある。

けれど、役満ツモよりも、トップ目ハネマン直撃の方が遥かに価値があると私は思う。


   


過去の対局から。

東一局の親番で、Y氏が小気味よく点棒を積む。

しっかりと、確実に形が入っていく。

北家の私は、捌く事ができずに点数を削られる。

その3本場。ドラ北

三四九九②③④④⑤⑥⑦⑧⑨

ダマの1000点で、一応①でのイッツーへの振り変わりを待つ。

振り変わってもリーチは打たない。

北家だからだ。

親に対して、ツモ切りオンリーになるなんて論外。

和了することもなく、

Y氏がドラの北を優しく晒す。

ツモチートイドラドラで4000オール。

Y氏の点棒が50000点近い。

もう、これは、自分が捌くしかないのか?

そう思った刹那の、東1局4本場の配牌。

三33③④⑦白白発発中中北 ドラ四

ほんのり大三元も見える。

ホンイツもみえるけれど、これは牽制の効くトイトイ本線。

役役トイトイ。状況によれば、三元牌を討ち取るため、

白、発、中のいずれかの牌をはずすことも考える。

前局の和了牌である、北は切らない。

ツモ⑨ 打三

33③④⑦⑨白白発発中中北

ツモ③ 打⑦

33③③④⑨白白発発中中北

大三元は必要ない。

Y氏にこのまま、トイツ場のツモで手を組まれたならば、またチートイで和了されてしまう。

大三元がトラップだ。

このまま、トイトイを組む。

小三元、トイトイもトラップ。

必要なことは、マンガンクラスかぶせることだ。

エラーのないY氏が親かぶりするとは思えないので、

私は高い手のツモ和了はできないと思う。

とにかく、三元役で和了するのならば三元役の匂いを消さなければならない。

一枚目の三元牌はスルーしたい。

できるだけ鳴き辛い牌から仕掛けて、残りは和了しやすい形が入っていると思わせたい。

私は、北家。時間制限の無いこの対局では

私には無限のチャンスがある。

親番もあと2回ある。

だが、この局が勝負だと感じる。




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