内容ゼロ点にもほどがある。 [麻雀黙示録]
書店めぐりのために、立ち寄った街。
おいしいカフィを嗜みたくなり、その店へ。
せっかくなので、ちょっと打ちましょうか?の東1局。西家。
16巡目の深さで、他家もテンパっていそうなその巡目に
二三四五六七456⑥⑦⑦発発 ドラ北
ここから、発に手をかける。
二三四五六七456⑥⑦⑦⑧発
➇を引き、打発
二三四五六七456⑥⑦⑦⑧
④を引いて
二三四五六七456④⑥⑦⑦⑧
ここから切りだした⑧が、他家の1300点にささった。
二三四五六七456⑥⑦⑦発発
⑦を切ってリーチ、であれば和了である牌で、ささる。
振り込んだ直後は、あまり気にしていなかった。
高め三色軸に大きく組んだだけのこと、と
半分以上は居直りの気持ちも大きかった、というのが
本当のところかもしれない。
それから、落ちた。
墜落した、その落下感はリアルなものだった。
役牌は、場に2枚切れた直後に重なり、
正しい手順は裏目となり、イーシャンテンにすら構えることができない。
仕掛けは、無理な仕掛けとなり他家に手を送り込む結果となる。
もちろん、麻雀にはそういう局面はつきもの。
けれど、こういうどうにもならない状況は、それでも
最近はそれほど経験しない苦しいものだった。
例えば、親を落とさなければならない局面で
親のリーチの河に六ワンと、四ワンがならぶ。
二三五七③④⑤⑥⑦⑧88北
私の手は、親を捌くための13枚になっていた。
親の河に四ワンが2枚、一ワンが1枚。
対面が四ワンを2枚、上家が、一ワンを3枚。
親のリーチのあとに河に並ぶ。
和了すべき形が、8枚すべて河に並び
なおかつ、他の色もまったく伸びない。
東場西家先制リーチがかかり、同巡に
二三五六七⑤⑥⑦⑧⑧677に8ソウを引き
二三五六七⑤⑥⑦⑧⑧6778
どうして、7ソウを先に切っておかなかったのだ、
と、危険な(自分には危険だ、と思えた
まあ、なにもかも危険に思えていた、というのが本音)7ソウを抱え
先制リーチには安全そうなマンズの下を外して
五六七⑤⑥⑦⑧⑧56778
リーチの現物張りの69ソウ。
これが打たれず、今度は親リーチを打たれ、四ワンを掴まされる。
リーチが先制の西家の一軒だったときに7ソウを切っておけば
二三五六七⑤⑥⑦⑧⑧678
高めツモ和了となっていた四ワン。
そして、この四七ワンは今度は親リーチに打てない。
四五六七⑤⑥⑦⑧⑧56778
➇を外す。
すると、今度は、6ソウをツモる。
四五六七⑤⑥⑦⑧566778
ここから、⑧を切る。
そして、次巡、三ワンツモ。
三四五六七⑤⑥⑦566778
マンズの下は、西家には安全でも親には打てない。
この親番の打ち手は、先制リーチの現物だからといって
ダマにしたりはしないタイプだ。
⑤を外す。三四五六七⑥⑦566778
次巡二ワンツモ 打⑥
二三四五六七⑦566778
ここにさらに④を引いて、もう押せなくなった。
タンピン三色はどこへ?
西家は、カン7ソウ。
親の追いかけリーチは、西家の安全牌を追いかけた結果の
カン4ソウ。
そんな半荘南2局、20000点。北家。
もう親番は来ない。
そんな大事な局面。
七八九①①⑦⑧⑨13789
ドラ3ソウ。
2ソウは、手出しで一枚。
ここに4ソウをツモる。
ピンフ三色ドラ1.これでも本当に充分なんだ。
2ソウは、手出しさんの手の中に1枚、河に1枚、ドラ表示牌に1枚。
ドラが3ソウなんだ。2ソウは厳しい。
この厳しいテンパイの意味を考えたくなかった。
ここまで「間に合っていない自分」へのもしかしたなら
ご褒美なのかも、?と思い込みたかったのだ。
せめて、ダマだ。1ソウを引いて、
七八九①①⑦⑧⑨11789
このテンパイへの変化もある。
これなら、2ソウがないことを逆手にとって、
1ソウを狙い打てるテンパイとなる。
けれど、もう我慢ができなかった。
わずか、6局で、辛抱ができなくなった。
4ソウ切りリーチ。
次順、1ソウを引く。
そして、その巡目に下家親番が1ソウをツモ切る。
あ、七八九①①⑦⑧⑨11789
この変化になって、和了出来ていたのか?
親番はその1ソウを横に曲げた。
そのリーチに一発で5ソウを振り込む私。
リーチ一発、の3900点にささる。
この5ソウは、
七八九①①⑦⑧⑨34789
このテンパイに取っていたなら、の和了牌。
結局、最初の半荘は、17000点持ちの3着。
テンパイ料の合計が4500点入って、2回振込み。
完全ノー和了だった。
なんだ、これは?
いつから、こんなにぶれだしたのだ?
いや、ここまでなのか?
自分がぶれていることは、自分ではなかなか気づけない。
けれど、
自分の麻雀を客観的に見て、
「この人とは打ちたくない」と自分で思うくらい
「魂のない麻雀」だ。
最初の振り込みのあと、口を付けることを忘れていたコーヒー、
これを、飲みながら、
そういえば、いつから、飲み物を飲みながら打つようになったのだろう?
と、ふと、思った。
麻雀、ぶれだすととまらない。
言葉もなかった。
最初の局、発を外すのであれば、とっくにはずしている。
あの巡目まで発を引っ張ったのであれば、和了に貢献してもらうべき。
最初のテンパイ西家先制リーチに対しては
二三五六七⑤⑥⑦⑧⑧677などと7ソウを残す意味が分からない。
他家のシャンテンスウを真剣にはかっていない、
自業自得の「間に合ってなさ!」だ。
ジュンチャン三色にいたっては・・・・
振りたくない、高い手を和了したい。
そんな麻雀を一番嫌がっていたはずが、なんだ、これ?
うなだれている私をよそに、
カフィのカウベルが鳴る。
ジャンゴロさんの登場だ。
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