麻雀の品格 [JUDGEMENTですの!]

 麻雀は平等だ。

社会的な地位や年齢、性別、そういったものに打牌は影響されてはいけない。

卓にそんな無粋なものを持ち込んではいけない。

つかさ会は、勉強会。

できるだけ「質問しやすいように」柔和な雰囲気を作るように

私は心かけている。

だが、それ以外の対局は、全身全霊真剣勝負だ。

今回の青年然り、こういうことまで言葉にしなければ

伝わらないのだなあ、と思い違いを恥じる。

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きゃっきゃうふふの麻雀は嫌いだ。

もちろん、楽しい麻雀は楽しい麻雀で、もちろんそれはありなのだろうけれど、

それなら、桃太郎電鉄とか、ウノとかやったほうが楽しい。

麻雀は、賭ければ楽しいけれど、

そうでない賭けない麻雀は当然のように、本気の真剣勝負だ。

勉強を目的とした研究麻雀でもない限り、対局は戦争と同じだ。

誇張ではなく、誇りを賭けて戦う。

だから、エラーは身を切るほどに痛いし、そのエラーも

向かい合い消化することで、血肉となて、己の力の足りなさを、補強する未来へと続く。

だから、性別も年齢も経験も一切関係ない、

そういうものに左右されるほど麻雀は軽いものではない。

だから、より真実に近いところに存在しているのだ、と私は思う。

真剣に挑んで、思いが遂げられなかったら、恥ずかしいから、とか

悔しいから、とか、そんな軽い気持ちで卓についたことは一度もない。

言い訳を準備した麻雀、保険をかけた麻雀。

こびへつらう麻雀。

自信のなさそうな逃げ腰な麻雀。

そんなものを卓に持ち込むことは、限りなく無粋だ。

冗談勘弁プリーズ!である。

その一打の責任は全て自分に起因していて帰納するのに、

何故、魂を括り付けないのか?と理解ができない。

「自信がないんです。」

と弱音を吐く。

何故、自信を持てないのか?

勉強が足りない、努力が足りない、のではないのか?

そんなこと知ったことではない。自分でなんとかしなさい。

「さすがですね。強いですねえ。」

何を言ってるのだ?正気なのか?どういう意味なの?

そんな言葉を喜ぶ人間だ、と値踏みされているのかしら?

真剣勝負に、猪口才な政治をはさむこと、は限りなく無粋だ。

死ぬ気になれば、五分と五分だ。

何故、本気で戦おうとしないのだ?。

何故、ここ一番で自分を偽れるのだ?。

本当に、大切にしているの?と思わざるをえないことも多い。

けれど、麻雀はそれぞれのもの。

自分と違うからといって、それを責めてはいけない。

けれど、やりようのない忸怩たる想いがこみ上げる。

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ノーレートは、お金ではなく、誇りを賭けるから楽しい。

うそつけ!と思う。

麻雀を楽しいなんて、その人生最後の対局が終わったあと、感じることができるか、どうか?だ。

誇りをかけているから、背水の陣だからこそ苦しいのだ。

楽しいわけないだろう?と思う。

まあ、それを総じて「楽しい時だった」と遠い未来からの回想として、

思い出すことはあるかも知れないのだけれど。

苦しいから価値があるんだ。

その結果生まれるものだから、重いのだ。

麻雀は、本当に我慢の勝負。

自分の弱さとどれだけ向かい合えているか?を問われる真剣勝負。

その孤独な戦いにおいて、唯一の味方が「自分の積み重ねたもの」だ。

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その青年は、その対局において、

自分の課題を持って、懸命に素晴らしい麻雀を打っていた。

リーチの大切さ。

手役の大切さ。

それらを真摯に学ぶ姿勢に、麻雀が力を貸してくれている。

影で彼が積み重ねているものを垣間見ることができて、こちらも俄然闘志が湧いてくる。

相手にとって全く不足はない。

同卓できていることに喜びすら覚える。

ドラが三ワン

青年の上家の熟練の雀士が、ノータイムでリーチ。

場に2枚飛んでいる、カン五ワンを一発でツモ和了した。

力強い和了。

私が、その和了に飲み込まれないように、次局への修正を考えていたところ、

青年が、その和了に冷笑をこぼした。

おそらく、悪意はなかった、と思う。

けれど、彼はそこで、その地点で私にとって、戦士としての資格を失った。

果てしない絶望と虚無感が私を包む。

限りなく無粋な行為。

麻雀は、どのような事象が卓上で起きても

全てを眉目一つ動かさず受け止めなければならない。

それこそが、最低限の敬意だ。

私は東一局に役満を打ち込んでしまっても、

眉目ひとつ動かさず、次局はピンフを組むことができる。

麻雀の事象を言い訳になどしない。

自分にはできることがまだある。

絶対に屈服しない。

あきらめずに、何度でも何度でも、牌を組み続ける。

できることと、やらなければならないことを、ただ粛々と行うだけだ。

それが、麻雀の覚悟だ。

それが、対局に対する誠意だ。

勉強卓ではない、実戦卓だ。

私は、そういうことすら、伝えることができていない。

麻雀によってもたらされた邂逅を、大切にできていない。

麻雀の強さは、点棒なんかじゃない。

自分と自分の麻雀を信じて、大切に積み重ねることができるか、どうか?この1点だ。

そういう麻雀は、必ずよい余韻を残し、人の心を打つのだ。

麻雀を貶めることは、そのまま自分を貶めることに繋がる。

麻雀こそ、品格が問われる。

覚悟を決めて、おのおのの持てる全ての力を出し切って、魂の価値を競いたいものだ。

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つかさ会は、5月10日、午前11時から

パラダイスロスト本家↓

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