「麻雀回顧録」全部ツッパる? [ミニリレー小説]

7巡目の先制リーチ。

ドラ②

一一一二二④⑤⑥⑦⑧999

ドラはないけれど、赤⑤がある。

充分なリーチ。

私のリーチにサルタは当たり前のようにオリる。

私が警戒しているのは、ドンさんの連れの雀ゴロ風の男だ。

得体が知れない。

私はこの雀ゴロが、麻雀を知っていることを望んだ。

中途ハンパに玄人であることを望んだ。

厄介なのは、この雀ゴロの男がバクチ打ちだった場合だ。

目がある、と感じたら全て押してくるその感覚。

それが一番怖い。

「たのむ、おりてくれ。」

私は心の中でそう祈っていた。

雀ゴロは、私のリーチに3ソウを切る。

無スジだ。

麻雀を知っているものなら、親リーチにこんな牌打てない。

そのあとも、5ソウ一ワン

など、立て続けに押してくる。

「最悪だ。」

これは、やりにくい。

私の待ちであるピンズ以外の牌は全て押してくる。

「色読み」

色読みだ。

相手の待ちを色で決めて、それ以外の色はすべて押す。

捨て牌や、理屈で牌を止めないので本当にやりにくい。

押してくる、ということは、それなりに赤やドラをたくさん持っているのだろう。

「ここで、押し返されきってしまうと、今日は本当にやばい。」

私は、内心めちゃめちゃ焦っていた。

この③⑥⑨がいない。

「たのむ、ここは大切な局面。つもってくれ!」

図らずも私は祈っていた。

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