緒戦。麻雀回顧録 [ミニリレー小説]

店内は華やかであり、賑やかだった。

お金を持っていそうな大人ばかりがあふれている。

店員もまるで、ホストのように人当たりがよい。

対局前に、ルールと回数を決める。

回数は大切だ。多過ぎると集中力が持たない。

6回、くらいが適当だろう。

席に座りルールを決めている我々の邪魔にならないように

麻雀店の店員が、高級そうなカップにコーヒーを入れて出す。

砂糖は角砂糖。

ブリリアントなコーヒーだ。

そのコーヒーを口にしながら

相手が条件を出す前に、全てこちらから決める。

ありあり。

チップ500円

一発と裏、面前の赤がチップの対象。

席は必ず、差し向かいとなること。

わたしとサルタが差し向かい。

ドンさんと、その連れも差し向かい。

この席順であれば、相手方が親の場合、挟み込むことができる。

まあ、挟み込まれることもあるのだけれど。

ルールを決め、席につき、親番を決める。

サルタかわたしが親になることを望む。

わたしが、親番、というのが一番良い。

こういう短期決戦は、最初が肝心。

親番を取り、最速のテンパイを入れ、リーチを打つことができれば、8割方勝利が確定する。

サルタが親番なら、和了されるように、アシストできる。

まあ、おそらく、むこうも同じようなことを考えているだろうけれど。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

親決めをする。

親は、わたし。

これはイケル。

そう思い、牌を取る。

あまりにも牌勢がよく、7巡目に先制リーチ。

ドラ②

一一一二二④⑤⑥⑦⑧999

ドラはないけれど、赤⑤がある。

充分なリーチだ。

これは、すぐにツモれないほうがよい。

巡目が長引けば長引くほど、相手は本来の自分の麻雀が打てず

リズムをこわすはずだ。

NEC_0549.JPG

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