最上位クラスの麻雀。 [TSUKASA会]
まぁじゃんよつばさまで、
某Mリーガーと同卓させていただき
昔の対局を思い出しました。
きっと、みんな色々な場所から、
それぞれの想いを持って
同じ頂きを目指して歩を重ねているのだと。
そんな感覚にとらわれました。
Mリーガーの笑顔とY氏の笑顔が重なり
胸が苦しくなります。
牌を信じて和了を目指す。
あらゆる手段をこうじて、バランス良く。
麻雀を通して伝わってくる想い。
もう8年前の対局になります。
再録となります。
Yさんとの対局。
私もにしぐたんも、全神経と持てる力を総動員して、臨む。
丁寧に局を重ね、頭がひっくりかえるくらい工夫をする。
そして、器用に捌き、にしぐたんの親番を残すのみの、オーラスとなる。
Y氏との差は、45000点。 役満直撃以外、変わらない。
Y氏の、手の内から、北が二枚続けて出て、そのあと、手出し⑤。
チートイではない。
三色くずれ、というよりは、親の連チャン期待の牌の溜め込みだとしか思えなかった。
Y氏が無意味な和了をするとは、考えられない。
この局、見に回ると考えてよいだろう。 そう思い、にしぐたんとの一騎打ち。
にしぐたんとは、57000点差。 1.2局は、突っ込める。
ドラのカン3で、リーチ。
にしぐたんは、18000、リーチ。
二三三四四②③④23466 お互い、Y氏のことは、もう気にしていなかった。
結果、私の待ちである「かん3ソウ」が打たれ終局。
Y氏が、ことりと、リーチですか? と、私に、問いかける。
「ええ、親に、1.2回ささっても大丈夫なので・・・。」 と、答える私。
「危険ですよ。いやいや、リーチが悪いということではなく・・・」
Y氏は、静かに、手を開く。 国士さんである。
唯一の逆転の条件、役満直撃を整えていた。
全然、気がつかない。
というか、安全牌の北より、後に危険牌の⑤や⑦を切るなど、ありえない。
けれど、その決死の切り順が、国士無双を煙幕に包む。
「まあ、テンパイ止まりじゃ意味がない」 そう、韜晦して、笑うY氏。
「いや、国士に気づかないこと、そこが問題です。」 と、返す私。
気がつかなかったことは、無理もないんだよ、とフォローをしてくださるY氏。
完敗だ。最後の最後にやっちゃった。 気づかずに、リーチにゆき、気づかずに和了できた。
ただ、たまたまY氏こ国士無双の発が、先にいなかっただけである。
和了されなかっただけである。 私のレベルが低いから、とれたトップだ。
私は、点棒ばかりに気にとられ、
麻雀の本質である相手を見抜くという大切なことを おろそかにしていた。
点棒に意味はない。相手を推察しない麻雀に意味はない。
また、怖いものを知らない麻雀も無意味だ。
はずかしい思いと共に、私は、師匠であるひろりんの麻雀を思い出していた。
あの人も、本当に毎回わくわくさせてくれた。
想像を大きな麻雀。牌の奇跡。
ここ数年で、一番よく打てたと感じていた対局が、一番恥ずかしい対局となる。
昔なら、気づいていた。 自分の不甲斐なさを、ひろりんに申し訳なく思う。
にしぐたんと、反省会をする。 「いやー、たのしかったですねえ」 と、
こぼし、コーラをぐいっとやる、にしぐたん。
わずか一局ではあったが、本当に久しぶりにドキドキした。
また、本当に、これほどの力の差を感じたことは久しぶりである。 世の中は広い。
2019-06-03 23:54
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