両面そんなには、和了できないんじゃね? [麻雀回顧録]

 昔の事すぎて、記憶が前後している可能性はある。

ブー麻雀のお店に、学生がいる。

われわれは、その場所に自分たちがふさわしくない

ということをちゃんと自覚できていた。

ブー麻雀のレートはそんなに高くはないはずなのだけれど、

やはり店員のSさんからは、絶対にブーを打つな、

ときつく注意されていたこともあって

私たちは、変わらず店の隅の卓を根城にしていた。

そういう我々にとって、店員Sさんは

まさに麻雀の神様みたいなもので、

その教えには、みな大きくうなずくばかりである。

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その日もまた朝までコースだった。

私は麻雀を打ちながらひたすら考えていた。

シャボより、両面のほうが和了しやすい。

そのことはちゃんと理屈でもわかっている。

だって枚数が違うんだもの。

けれど、それなら常に「両面が勝つ麻雀」となっていなければ

理屈として、なんだか変だ。

私が釈然としなかったのは、そのことだ。

両面がカンチャンや地獄待ちに負ける、なんてこと

しょっちゅう起こりうる。

むしろ、両面が強い、とは、到底思えない。

そういう理不尽さ、がきっと麻雀だ。

肝心なことは、待ち牌がたくさんあること、ではなく

牌山に先にいること。

ここまでは理解でき整理できた。

だから、少しでもたくさんの牌がたくさん寝ていてくれるように

たくさん待つことのできる両面待ちがエライのだよー、とそれは解る。

けれど、それが絶対でない、ということも知っている。

麻雀の和了牌は1枚あればいい。

であれば、1枚をどのように捕まえることができるか、

それを考えることのほうが、遥かに

戦術的に優れているような気がした。

そう、思い、そのまま、朝まで麻雀を打ち、

一度帰宅シャワーを浴び、そのままパチンコ店へ。

モーニングを取りに行く友人の車のなかで

「麻雀っちさ、いつも両面待ちが勝つわけじゃないやん?

それなのに、両面待ちエライっち、なんかおかしくねえか?」

そう、呟く。

運転席の理系大学生ではある友人は、

「おまえは、ばかやのう。麻雀は確率のゲームぞ。

かんちゃんが、両面に勝ったときの印象が強いだけじゃ。」

そう、言い放つと

そのままパチンコ屋の駐車場に車を滑り込ませた。

10時開店。1回しで7の図柄を揃えて、換金。

5300円ほどの約束された収入。

パチスロがあるかぎり、毎日このお金は入る。

麻雀、勝っても負けても、どうせ仲間に金がワタるだけだ。

レートも、よく負けても、いいところ20000円くらいだ。

負けてもいい。

試してみたいことがあった。

当時は、麻雀の戦術書なんて存在していなかった。

私は、友人に、

「今日は何時から打つんや?

おれ、麻雀打ちたい。少し寝て、また、すぐ打とうや。」

と声をかける。

携帯電話などまだない時代。

私は、自分の仮説を試してみたかった。

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