雀荘にて [麻雀回顧録]

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私が学生の頃に通っていた地元のお店は

ブー麻雀のお店。

その奥に、貸卓があり、我々はそこを根城にしていた。

一時間200円。

ドリンク付き。

本来しなければならない勉強はそっちのけで

麻雀にただひたすら没頭している日々。

朝、パチスロでモーニングをとって、

お昼にはもう雀荘にいた。

大好きな仲間たちと、大好きな麻雀。

お金の心配もない。

寝る間を惜しんで、好きなことを好きなだけマンキツする。

未来はそのツモろうとしている牌のように

本当にキラキラしていた。

そこには、自分の望むモノしかない、そう思って

まったく、一ミリも疑っていなかった。

恐れるものなどなかった。

正確には、世界が狭量すぎて

「恐ろしいものを知らなかった」だけだ。

知らない、ということは、本当に恐ろしいことだ、と思う。

けれど、私はそんな時期に麻雀に出会った。

住み込みでメンバーをしているそのお店のSさんは、

我々を本当にかわいがってくれた。

毎日、パチスロで6000円近いマネーを必ず得ることができていたこと、

また景気がよい時代だったこともあり我々はみんなお金を持っていた。

ただ、貯めたりしないでひたすら浪費していた。

麻雀、酒、ゲーム、遠征。好き放題。

鉄火場の雰囲気の漂うブー麻雀のスペースの脇を

小走りに走り抜け、店の奥のセット卓のスペースへ。

お昼を注文して、一回目の半荘が終わるころ、

Sさんが、店の2階から降りてくる。

「おはよう。」

そう言ってにこりと笑うSさん。

そのSさんが、本当にごくまれにだけれど

麻雀を教えてくれることがあった。

他のメンバーが卓入りして、我々のセット卓スペースには

Sさんしかいない、そういう状況。

全体の形は覚えていないのだけれど

発があって、タンヤオじゃなくて、赤③もあったから

・・・多分

四五七八九③③(赤)45678発発

こんな感じ。

ここから四五を外したなら、もったいない、と教えられた。

③も発も、あと4枚。

でも、三六、なら8枚ある。

そういう解りやすい説明。

みな、納得していた。

けれど、わたしだけは、何か釈然としないものを感じていた。

25年も昔のハナシである。

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