麻雀のセンス。 [閑話休題]
ひろりん師匠の次男。Yくん。
中学2年生とは思えない抜群のセンスを持っていた。
麻雀にかける情熱も、並々ならぬものがあった。
もし、私が、現在誰かと組んで半荘を戦うとしたら、
もし、私がひろりん師匠と戦うことになるとしたら、
同卓者には、Yくんを指名する、と思う。
敵に回したくない、ということは、それはすなわち
返せば味方につけることができたのであれば、
これほど心強いものはない。
よい麻雀。というものからは、かけ離れているのかも知れないけれど、
なんというか、「魅力のある麻雀」だった。
きっと、それを総じて「よい麻雀」というのだろう。
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と、あるオーラス。
競技麻雀のルールによる対局で、トップ目から先制リーチが入っている。
親番の次男は、↓のテンパイ。
三四五③④⑤3455688 ドラは8ソウ
ドラは8ソウ。
点棒状況は、22000点持ちのラス。
この11600点で、トップまで見える。
ここに、⑦を掴んできて、ノータイムで5ソウを抜く。
うおっ、ラス目のオーラスでこのテンパイから、5ソウを抜けるのか?
と目を疑った。
本当に「うわーもったいねえ。間違ってとなり切っちゃったのかな?」
と、本気で思ったし、このテンパイを壊す人間は「麻雀弱い」とまで、思った。(マジ)
「⑦が和了されるとは限らんやん。
どうして、勝負せんの?この手でおりよったら麻雀にならんばい!」
翻訳↓
「ヘイ!ボーイ!⑦が和了牌とは限らないぜ!
どうして戦わないんだ!勝負のときは現在だぜ!」
返ってきた返事は、
「これは切らんやろー!ないない!絶対ない!切らないです!」
ようするに、切って振り込んじゃえば終了、という状況で
敢えてこんなチョー危険な牌を掴んできた。
それを切ってどうするの?
ということ。
ここ一番で、そういう牌を切ることと、止めることと、
どちらがどちらが、しっかり場を見据えた一打となるのか?
というセンスの問題なのだ。きっと。
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