私は絶対そうしない。

やっはろ！

麻雀は基本、マンガンを目指すものらしい。

マンガンあれば、まあ合格ですな、みたいな暗黙の了解がちらほら。

けれど、私は、ハネマンとか、バイ満とかを見落とさないことも大切だと思う。

マンガンよりも、ハネマンバイ満が必ずしも和了しづらい、というわけではないからだ。

マンガンなら、和了できないがハネマンなら、容易に、なんてこと結構ある。

二三四四四五五六六七七八４５

ドラ二

から、マンガン確定の八切り。

だが、３．６ソウよりもはやく、八を２枚引き、バイ満。

これは、極端な例だけれど、

たとえば、赤が２枚、⑤ピンと５ソウに入っていたとしてドラが４ソウ

五五（赤）八八③③⑤⑤⑤４４５５（赤）

こんな形に八ワンが打たれたとして、

ほとんどの人がマンガン確定の５ソウ（黒）４ソウ切りとしてここのソーズのドラドラターツを４５で使う。

五五（赤）③③⑤⑤⑤４５？　　ポン八八八として、

五ワンやの周囲の変化を受けとして増やすだろう。

だが、私はこの形ならば、迷わず③切りだ。

五五五（赤）⑤⑤⑤４４５５（赤）ポン八八八

ロン和了マンガン。

高目５ソウツモで、トリプルだ。

どの形で、どのように和了するか。

そこに意味がある。

麻雀にロマンはいらない、とのお叱りの言葉もあるだろうが、

私は、麻雀にはロマンや感動しか必要ないと思う。

その矜持をどこに持つか、それは人それぞれで構わないと思う。

得点を必要とするプロは、点棒を稼げばよいし、

お金が欲しい麻雀ゴロは、お金を稼げばいい。

他人の誹謗中傷に麻雀を使うことが矜持ならば勝手にすればよい。

私は、牌の最高形を夢見て果てたい。

トイトイだよ！トイトイだよ！

と牌が教えてくれているのに、和了欲しさにタンヤオ赤ドラドラなんかにしたくない。

一色手になりたいよ！

と、ツモが寄っているのに、何でマンガンにしなきゃいけない。?

以前、もうずいぶん前、メンホンで親リーチを打ち、６０００点オールを和了した。

競技ルールなので、ロン和了もツモ和了も変わらない、おもいあがったリーチだと、みな怪訝そうな顔をする。

おもいあがってなどいない。

高い手だから、とか、他家をオロすとか、そんな理由ではない。

リーチをかけておけばよかった、と後悔したくない、とかそんな瑣末な理由でもない。

私と麻雀牌とのつながり。

いつも、思う。

すでにこの一度の人生で、どれほどの牌姿や人との邂逅が私に訪れただろうか？

その大切な一期一会を汚さない麻雀を打つことのほうが、目先の点棒よりもはるかに大切だ。

ドラ。マンズ。私のところへ集まってくれてありがとうとまで、本当に思う。

懸命に打つことと、懸命に生きることは、私の中で同義。

だから、麻雀すら大切にできない人間は、何かを大切にしているつもりでいて、

実は、何も大切にできていない人だ、とまで思う。

ドラ北

一二三四四四七八八九北北東

ここに、七ワンを引いた。

配パイで、マンズは一二四八九しかなかった。

信じろ、といわんばかりに、他家の動きでマンズが流れてくる。

４巡目に三ワンを引いたときに、面前でツモ和了できる感覚を感じた。

そうして、七ワンを２枚引く。

リーチもダマも得点的には変わらない。

だからリーチだ。

得をするためのリーチではない。

信じたリーチだ。素直なリーチ。

麻雀牌の意に沿い、殉じる覚悟のリーチだ。

オカルトだが、私は自分の力で麻雀をどうにかしようとか考えていない。

牌の力を借りて、和了させていただいている。

だから、見落とすことがないように、思い上がることがないように、矛盾がないように。

卑しくならないように、粛々と牌山に臨む。

現在の私は、牌に対する敬意すら払えないほど、麻雀に対していろいろ届かない。

だから、対局はできるだけ控えたい。

大切にできていないのなら、自分でそう思うのなら、触れてはいけない。

麻雀は、神聖なものだ。



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