反撃!ワルモリシゲプルギス [麻雀小説]
シゲプルギスに残された時間は、あと僅か。
どう贔屓目に見積もっても、いいところ半荘にしてあと一回打てるかどうかだ。
しかも、私がセコンドを勤めることができる時間はさらに僅か。
いいところ,
この一局だけとなる。
東場の2局、親番。
点棒状況はほぼ横一線だ。
8巡目だっただろうか?
シゲプルギスの捨て牌が、下家の「リバー」氏に、強奪された。
「リバー」氏は無言で、シゲプルギスの捨て牌を奪い去ってゆくのだ。
ルパンも真っ青のテクニックである。
この魔王の必殺技は、「サイレント・チー」。
周囲に気づかれないように、「発声をせずに捨て牌をチーする」究極の破壊魔法だ。
気がつくと、自分の捨て牌がなくなってしまっている。
「リバー氏」は「サイレント・チー」を連続で詠唱する。
(発声がないので、詠唱という表現は適切ではないのだけれど)
ただ、ガシャーンという「牌がぶつかり合う切ない音」だけが聞こえてくる。
まさに無法地帯。そう、麻雀無法地帯である。
そうこうするうちに、17巡目、シゲプルギスは以下の形。
六七八⑥⑦23567789
三色にもイッツーにもならないドラもない13枚。
だが牌姿に意味を持たせるべく努力をした結果の13枚だ。
何を引いても、弱い13枚。
しかも下家は、「サイレント・チー」の連続詠唱により、ほぼタンヤオチュウのみの1000点をテンパイ。
ここに4ソウツモ。
六七八⑥⑦234567789
私なら、ノータイムで7ソウを切りシャンテン戻し。
だが。
そうだ、前回の半荘で、魔王「Z」にくらった七ワン単騎の裏ドラ12,000点が脳裏をよぎる。
何故か、はかったように、④ピンがシゲプルギスの捨て牌の中にある。
もしかして・・・・
やるのか?
私はドキドキしていた。
①下家はテンパイ
シャンテンに戻す余裕はあるのか?
②スジで和了を拾おうとする人間は、スジを信じる。
③そして、なにより、ちょっとやり返したい。
かくして、禁断の⑦単騎リーチが打たれた。
六七八⑥⑦234567789
から、⑥切りの
六七八⑦234567789
リーチ。
まさに、これまでの頑張りを振り切るようなリーチだ。
だが、シャンテンに戻したとしても
六七八⑥⑦23456789
からでは、
2,5ソウ引きの
六七八⑥⑦22345678
⑤⑧待ち
もしくは、
⑧引きの
六七八⑥⑦⑧2345678
258待ち。
しかも、その後も高目での和了が必要だ。
そしてなによりも、そうできなかったから、現在この深い巡目で
六七八⑥⑦234567789
などと、救われない形なのだ。
しかも、この手牌が成長できなかった最大の理由は、「リバー」氏の「サイレント・チー」。
食い取られてるんだよ!こんちくしょう!!
正確にはずっとずっと、この前の半荘から、望む形に届かず、我慢を続けてきた、シゲプルギス。
それでもなお、届かないことを冷静に判断すれば⑦単騎も有りだろう。
形の前に、和了が必要な局面だ。
結果、案の定、⑦は、魔王から一発でこぼれた。
「ざまあみやがれ!」←私の心の声
リーチ、一発、3900点。
「裏ドラ、2枚乗れ!」(⑦ピンもしくは7ソウ限定)←私の心の声
もちろん、案の定、裏ドラなど乗りはしないのだった。
観戦していて、魔王にはちょうどいい攻撃魔法だな、とも思った。
その一局を観戦して、私はセコンドを離れ、自分の対局のため席を離れる。
そうして、今日はいつもより、少し和了重視の麻雀を打ってみたくなった。
ハネマンを和了する私の傍らを、魔王との対戦を終えたシゲプルギスが通り抜ける。
爽やかな挨拶とともに、彼は、故郷へ旅立っていった。
次に、シシゲプルギスが現れるその時までに一人でも多くの魔王を倒すこと。
それが、私に課された任務なのだと、そう感じた。
ちなみに、「パーフェクトシャミセン」と、「サイレント・チー」そして、「サイレント・ロン(ツモ)」
のトリプルコンボをくらい、ぐらてつさんは、もはやひからびたトカゲのように変わり果てていた。
貴重なお休みに1時間400円も使い、このような恐ろしい目にあった「ぐらてつ」氏に
心より同情をする。
↑
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
つかさ会についての案内は、下記アドレスより↓次回16日
http://tsumatetsu-777.blog.so-net.ne.jp/archive/c2302705662-1
会場のよつば会については、下記HPをご参照ください。↓
http://428km.com/
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どう贔屓目に見積もっても、いいところ半荘にしてあと一回打てるかどうかだ。
しかも、私がセコンドを勤めることができる時間はさらに僅か。
いいところ,
この一局だけとなる。
東場の2局、親番。
点棒状況はほぼ横一線だ。
8巡目だっただろうか?
シゲプルギスの捨て牌が、下家の「リバー」氏に、強奪された。
「リバー」氏は無言で、シゲプルギスの捨て牌を奪い去ってゆくのだ。
ルパンも真っ青のテクニックである。
この魔王の必殺技は、「サイレント・チー」。
周囲に気づかれないように、「発声をせずに捨て牌をチーする」究極の破壊魔法だ。
気がつくと、自分の捨て牌がなくなってしまっている。
「リバー氏」は「サイレント・チー」を連続で詠唱する。
(発声がないので、詠唱という表現は適切ではないのだけれど)
ただ、ガシャーンという「牌がぶつかり合う切ない音」だけが聞こえてくる。
まさに無法地帯。そう、麻雀無法地帯である。
そうこうするうちに、17巡目、シゲプルギスは以下の形。
六七八⑥⑦23567789
三色にもイッツーにもならないドラもない13枚。
だが牌姿に意味を持たせるべく努力をした結果の13枚だ。
何を引いても、弱い13枚。
しかも下家は、「サイレント・チー」の連続詠唱により、ほぼタンヤオチュウのみの1000点をテンパイ。
ここに4ソウツモ。
六七八⑥⑦234567789
私なら、ノータイムで7ソウを切りシャンテン戻し。
だが。
そうだ、前回の半荘で、魔王「Z」にくらった七ワン単騎の裏ドラ12,000点が脳裏をよぎる。
何故か、はかったように、④ピンがシゲプルギスの捨て牌の中にある。
もしかして・・・・
やるのか?
私はドキドキしていた。
①下家はテンパイ
シャンテンに戻す余裕はあるのか?
②スジで和了を拾おうとする人間は、スジを信じる。
③そして、なにより、ちょっとやり返したい。
かくして、禁断の⑦単騎リーチが打たれた。
六七八⑥⑦234567789
から、⑥切りの
六七八⑦234567789
リーチ。
まさに、これまでの頑張りを振り切るようなリーチだ。
だが、シャンテンに戻したとしても
六七八⑥⑦23456789
からでは、
2,5ソウ引きの
六七八⑥⑦22345678
⑤⑧待ち
もしくは、
⑧引きの
六七八⑥⑦⑧2345678
258待ち。
しかも、その後も高目での和了が必要だ。
そしてなによりも、そうできなかったから、現在この深い巡目で
六七八⑥⑦234567789
などと、救われない形なのだ。
しかも、この手牌が成長できなかった最大の理由は、「リバー」氏の「サイレント・チー」。
食い取られてるんだよ!こんちくしょう!!
正確にはずっとずっと、この前の半荘から、望む形に届かず、我慢を続けてきた、シゲプルギス。
それでもなお、届かないことを冷静に判断すれば⑦単騎も有りだろう。
形の前に、和了が必要な局面だ。
結果、案の定、⑦は、魔王から一発でこぼれた。
「ざまあみやがれ!」←私の心の声
リーチ、一発、3900点。
「裏ドラ、2枚乗れ!」(⑦ピンもしくは7ソウ限定)←私の心の声
もちろん、案の定、裏ドラなど乗りはしないのだった。
観戦していて、魔王にはちょうどいい攻撃魔法だな、とも思った。
その一局を観戦して、私はセコンドを離れ、自分の対局のため席を離れる。
そうして、今日はいつもより、少し和了重視の麻雀を打ってみたくなった。
ハネマンを和了する私の傍らを、魔王との対戦を終えたシゲプルギスが通り抜ける。
爽やかな挨拶とともに、彼は、故郷へ旅立っていった。
次に、シシゲプルギスが現れるその時までに一人でも多くの魔王を倒すこと。
それが、私に課された任務なのだと、そう感じた。
ちなみに、「パーフェクトシャミセン」と、「サイレント・チー」そして、「サイレント・ロン(ツモ)」
のトリプルコンボをくらい、ぐらてつさんは、もはやひからびたトカゲのように変わり果てていた。
貴重なお休みに1時間400円も使い、このような恐ろしい目にあった「ぐらてつ」氏に
心より同情をする。
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2013-02-12 19:18
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