ゼンツマン [TSUKASA会]


ゼンツマン。


もっとも忌むべき存在。


どんな牌でも、全部つっぱってもよい、なんて状況


内容の価値を競う麻雀ではありえませんから。


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せっかくの休日を「つかさ会」参加につかってくださるみなさま。


その対局は、やはり責任重大だと思うのだ。


だから、ちょっと反省も踏まえて、とあるオーラスを記事にしたい。


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ミュールールでの対局。


積棒なし。一発裏無し、食い替え有り、リーチ後のアンカンなし。


時間切れ、最後の親番


23000点くらいの持ち点棒。


上家北家がラス目。


トップ目南家は、まず前にはでてこない、そんな状況。


ドラ⑦


8巡目


上家の捨て牌がタンピン系だったので


チャンタ軸で組む。


一二三①②③137899中


この13枚に⑧を引いてくる。


ピンズは激安。


ドラの⑦以外はほとんど他家の手の中では


使われていない感じ。


一二三①②③⑧137899中


中を切り


ドラが⑦なので、⑨を引けば、


一二三①②③⑧⑨13789


将来


一二三①②③⑧⑨11789


こういう変化、リーチツモで8000オールまで見える。


ピンズの安さとドラそばの⑧の力をおろそかにしてはいけない


変化の可能性に対応するべき、と思い


打中、としたなら、中がかぶった。


一二三①②③⑧137899


もちろん、ここに9ソウを引いても、⑧を引いてもリーチだが。


こういう後手を踏んだ時は危険だ。(そんなオカルトありえません)


そうしているうちに、ラス目上家から、リーチ。


おそらくは高得点だ。


上家は、このオーラス、いつもより


河をチラ見する頻度が多い。


気のせいではなく、チラ見している。


高得点が必要なラス目。


で、リーチ。


ということはリーチをかけたほうが


和了がしやすいテンパイ、ということになる。


何度も河を見て、逡巡する理由は、(そう思える)


ダマでも和了できるけれど、リーチをかけたほうが


和了しやすい、ということではないだろうか?


そういうテンパイは麻雀においてひとつしかない。


チートイの単騎待ちだ。


リーチ者の河はチートイに見えにくく、


それがそのまま、リーチ選択の理由になっているのではないか?


リーチをかけたなら、親番の私に少なからずとも制約をあたえることができる。


さらに、和了を求める私からの直撃は多いにのぞめるところ。


私は、このリーチを、チートイドラドラ


「リーチをかけたほうがでやすい待ち」と決めて


地獄待ちのチートイ牌以外をすべてたたき切る。


ドラの⑦? ありえない。


ドラの⑦は2枚持っているはずだ。


でも、待ちにはしないはず。


大丈夫。


ノータイムでたたききる。


二ワンツモで手が止まる。


二ワンは234、123、345、


の三色牌。


リーチ者の河には、三色の可能性が少しある。


けれど、ピンズターツが組まれているとは思えない。


それに、マンズ二ワンが和了牌となるなら、河を確認する理由に


説明がつかないし、決意のリーチにたどりつく理由としても不十分だ。


これも、切る。


無スジの牌をひたすら切り続ける。


流局。


どこの単騎待ちだろうか?


と、のぞきこんだなら、


ドラ⑦ヘッドの、カン③の234のタンヤオ三色だった。


たしかに、ピンズはやすいから、河に落ちそうだ。


リーチを打つことで、私からの直撃でも12000点になる。


③は、わたしはつかめば、たたき切る牌。


234の確定三色の形は想像がつかなかった。


②も④も私の目からは、3枚づつ見えている。


しかも、序盤に切り出されていて、ピンズは他家も


ほとんどツモ切りを重ねている。


ち、ちがうんです!


ゼンツマンじゃなんです!


と、心の中で、叫んでいた。


北家は、最初っから、ハネツモ浮上しかかんがえていなかった、


ということだ。


その捨て牌にあわせて、チャンタに組んだ、


そこまでは、私の選択は間違っていなかった。


8巡目で、ツモ倍の手組を残すことも


やりすぎだったのかな、とは思わない。


ただ上家の打牌に対する推察が不足していた、と反省するばかりである。











沙霧.jpg




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