愚形リーチは嫌われる?

その頃は麻雀との未来なんてもちろん
一ミリも考えてなどいない。
その時、その仲間と麻雀を打てる、
そのことに勝るしあわせはない。
寝ても覚めても麻雀だった。
誰が勝とうが、負けようが
みなどうでもよかった。
先制リーチに勝負牌を切るときの
ビリビリ感。
親からの追っかけリーチの絶望感。
テンパイの瞬間の気持ちよさ。
裏ドラをめくる時のドキドキ。
その麻雀のすべてに
仲間も皆きっと魅了されていた。
ただ、その中で私だけが
少し違う深い興味を持っていた、のだと思う。
それから、1週間ほど様子をみていて
気づくことがいくつかあった。
両面のリーチと愚形リーチは
それほど和了の頻度に大きな開きは
感じられなかった。
けれど、愚形リーチは
同卓者からよく思われない。
愚形リーチが例えば両面のリーチに
万が一勝ってしまうと
ほぼ
「なんだ、そのリーチは?」
とか、
「それで勝てるとは運がいいな」
とか、
そういった類の謗りを受ける。
すなわち、両面>愚形なのだ。
特に私の仲間のうちの麻雀では。
友人の一人に、テンパイが
驚くほど遅いやつがいた。
いつも、だいたい16巡目移行のテンパイ。
和了の抽選もほとんどしっかり
受けることができない。
本人は、何度も何度もよい形を
求めてテンパイを組み直す。
よい形のテンパイを目指して
和了することを目的としている。
このことには釈然としなかった。
彼は、仲間内では、「麻雀がうまい」という
位置づけだったし、その腰の重い麻雀は
とても好きだったけれど、
やはり、戦略的に瑕疵がある気がして、怖さはなかった。
わたしは、形がどうあれ
和了叶う形で和了抽選を受けることが
できたほうがよいと、単純にそう思うのだ。
たとえば、遅い巡目に三面待ちのテンパイをいれて
2巡和了抽選を受けるより
早い巡目に愚形でもリーチを打って、
例えば5巡目のリーチであれば、
ハイテイまでたくさんの抽選を受けることができる。
そのほうが戦術的に優れている気がするのだ。
両面への変化を待つくらいなら、
愚形テンパイであっても、そのまま曲げて和了抽選を
受けたほうが良いケースが多い。
けれど、仲間には嫌われる。
仲間に嫌われるから、優れていると考える戦術を使用しない
ということは、とても欺瞞を感じた。
で、あれば、
と、私は仲間内の麻雀を離れて
フリー雀荘に足を運ぶようになる。
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コメント 2

よわし

見てます。面白いです。
by よわし (2016-02-21 20:44) 

ゆうゆう

よわし様
ありがとうござます

by ゆうゆう (2016-02-22 23:20) 

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