手積みはいやだ [麻雀回顧録]
しばらくして、Nの後輩らしき青年が、
「ちース」と部屋に入ってきた。
いかにも、な感じのいかにもな青年。
「麻雀弱いだろうな、」というオーラが、何故か滲み出ている。
Nに挨拶をしたNの後輩をSとしよう。
後輩Sは、私にもぺこりと不器用に礼をすると、
「サモンさん、もうすぐ来ますよ。」
とNに告げた。
どうやらサモンさん、というのがNの職場の先輩らしい。
それからNと後輩Sとの間で、そのサモンさんの麻雀についての談義が始まった。
「とにかく職人のようにうまい」
「振らない」
「ラスを引かない」
なんだか、よくわからない抽象的な言葉が飛び交う。
なんだか、おかしい。
その「サモンさんスゲー談義」は続く。
「この間、サモンさん国士和了したんだぜ?」
みたいな、もうどうしようもないハナシまで飛び出してきた。
私は、他人の評価など信じない。
相手が強いかどうかを、判断するのはあくまで自分だ。
私が、相手の麻雀に「揺れない強さ」を感じない限り、
それは私にとって脅威ではない。
それより、私には確認をしなければならないことがある。
「どこの雀荘で打つの?まさか、手積みじゃないよね?」
おそらくここで、手積みで打つことになるのだろうけれどできれば、雀荘がよい。
「雀荘いこうぜ?」
私は「一縷ののぞみ」を託して訊ねた。
正直、手積みは面倒くさいし、牌をおぼえたりおぼえられたりのリスクがともなう。
雀荘にいこうぜ?なあ?
と続ける私にNは苦笑いを交えて答える。
「このへんに、雀荘なんてしゃれたものはない。
ここから一番ちかいところで、車で2時間はかかるぞ?」
そうか、そういう理由か。
と、いうことは、これからずうううっと手積みで麻雀を打つことになるわけか?
まいった。もう、めんどくさくて帰りたくなった。
けれど、サモンさんが来れば、いやおうなしに始まってしまう。
麻雀のハナシに熱が入るNと後輩Sを尻目に、うんざりを隠せない私。
ドアがひらく。
サモンさんの登場だ。
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