自分なりに、勝負にいきたい手組でも
我慢をしてきていた。
それで、成績はちゃんと残るから。
押し引きのバランス。
自身がそのバランスをまもっているかぎり
他のひとがバランスを崩してくれる。
けれど、このまま、未来永劫そういう麻雀を打って
成績を拾っても嬉しくはないのだ。

競技麻雀。
全身全霊をかける対局があることが、嬉しい。
ツモ和了は祝福。
自分自身で、小狡いと感じている安全エリアからの
攻撃ではなく、めくりあいで決着をつけたい。
例えば、牌山に12対1でも、先に1の牌が寝ていればよいだけのことだから。
前回は、カンスーピンやペンナナワン、不利な枚数でのめくりあいで勝ちきることができた。
今回は、さらにとにかくリーチ手順をしっかり踏んでめくりあいでツモ和了をして勝ちたい。
そういう気持ちが強い。
雀頭を仕掛けを鑑み振りかえることなく枚数の多いであろう強い最終形をめざす。
123m123888p4566s
ドラが場にゼロの東。
西家。ここに、5ソウを引いてのリーチ。
他家の動向を見守る。
押し返してきたなら、そこにドラがある。
受けてくれたならば、
私がドラを持っている、と
思ってくれている可能性が高い。
ツモ切り追いかけリーチなんて
くらったなら、もう最悪だ。
ドキドキしていると、
対面の親番がツモきりリーチ。
ヤバい、東を引いたら終わる。
いつもなら、これまでなら
場にドラがゼロの状態で
リャンメン役ありはリーチをしない。
けれど、ヒキザン打法でも6枚ある待ちなら、
ツモりにいきたい、と思った。
場をみて、みてはいるけど、
みているだけで場をおろそかにした選択。
「これは、振り込んでしまうな…」
そう感じるやいなや、ドラの東をツモる。
切るともちろん刺さる。
ミニマム7700からだ。
ドラ東で振り込み致命傷を負うことになる。
これは、やはりやりすぎで、ダマリャンメンテンパイのまま押して高目ツをモ700 1300で御の字だった。
「目にみえていないけれど潜在しているリスク」をちゃんと分析して、そのうえでツモ和了をめざすべきだ。
これまでなら、ドラの東を受けることのできるチャンタやトイトイ七対子を軸に考えて、方向が異なればドラを掴むまでの勝負。
競技でドラがコントロールできない=ツモ和了が困難であることには、なんらかわりはないわけだから、そこは真摯に組まなければならない。
強い面前テンパイには、例えば、ドラ単騎での受けまで準備する必要がある。
役がなくても、あがれることが面前手組の魅力なのだから。