麻雀を打つ機会が本当に少なくなった。

最近は打つことよりも、観ることのほうが多い。


以前は、そう20年前などは、麻雀の対局を「観戦できる」

そういう機会など、本当に少なかった。

写りのよくない画像のビデオテープ。

フリー雀荘で出会った仲間たち。

みなでお金を出しあってレンタル。

息を殺してその対局を見つめる。

まるで、自分たちも一緒に対局に参加している

かのような緊張感で観戦をする。

何度も、何度も、その対局を反芻する。

小島武夫氏はまさに憧れであったし、

飯田正人氏や、安藤満氏は、

どこまでもプロたる隠然たるオーラを

感じずにはいられなかった。


コロナの渦中。

以前は、整えて記録を取りながら

観戦をしていたMリーグ。

自分の打牌選択との差違を

一打一打精査する。

最高の教材として。

だがしかし、

ここ最近は、大好きな選手以外の試合は

ぼんやり眺めていることが多い。

考えずに思考停止して

結果のみをボンヤリ受け止めている。

他人のこと。

自分から、遥かに彼方のできごとだと。

そういう感覚にとらわれてしまって

どんよりリアリティーがなくなってゆく。



ドラ8ソウ

発と1ソウを仕掛けて

3900でおけの仕掛け。

45688⑥⑦  ポン111 ポン発発発

ここに7ソウツモ

なーんにも考えずノータイムでツモ切る。

血の気が引く。

ここは、4ソウ切りでこの形。

56788⑥⑦

に受けるべき。

ドラの8ソウを引いたときに

67888⑥⑦

の8000点にワタルことができるからだ。

やめて!

7ソウツモんないで!

7ソウツモ。

まさかこのあと、8ソウ持ってきたりしないで!

8ソウツモ

456888⑥

⑥を切り

中を引いて

456888中の行き当たりばったりの

ドイヒーなハネマンを和了することとなる。