振り込まない為には。 [麻雀小説サークル]


カウンターのそばの


待合スペースで漫画を開き


メンツが4人揃い卓がたつことを待つ。


メンバーが2人常駐しているので


あとひとり、誰かくれば良い。


今日の麻雀の目的は、他人の「赤の使い方」を


勉強することだ。


2着3着の結果を重ねて、


他人の和了と赤の所在を観察する。


総括すると、やはりみな


「赤牌が手の内にある時は、無理に押してくる。」


赤牌のある手牌は、体感だけれど


赤なしの手牌の1.5倍位の価値がある。


みな、和了したいのだ。


赤があるときには攻め。


赤がないときには守り。


ということは、赤が手牌にない時には


我慢をしたほうがよい?


でも、我慢して受けていると


ツモられて結局どうにもならなくなる。


無理に押せば、刺さってとんでしまう。


その日の結果は、2着と3着でトントン。


大きな振込はなく、傍観者の立ち位置。


同卓者が和了に向かっている様子を


振り込まずに、見つめている。


他家の放銃は自分の失点にはならない。


けれど、ツモられた時には失点になる。


煮え切らないつまらない麻雀を打っていて


わたしは、すごく当たり前のことに気がついた。


振込みたくない、失点が嫌だ。


でも、和了ができない、であれば。


なんで、こんな簡単なこと気が付かなかったのだろう。


赤の扱い、云々ではない。


もっとシンプルなことだった。


そうか、そうだな、うんうん。


振込みたくないなら、振り込ませればよい。


ツモられたくないなら、聴牌を取らせなければよい。


高い手役を組まれそうなら、それも組ませなければ良い。


それは、競い合う麻雀の本当の楽しさの対極にある愚行。


けれど、お金が欲しいわたしは、迷いはなかった。



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