たどりついたシャボフリテンリーチ [九州麻雀ほうろうき]

30年前、小倉に始めて産声をあげた


低レート麻雀「さーくる」。


仕事帰りのスーツ姿で麻雀を打つ


その姿は、当時学生だった自分から見て


「趣味と仕事をしっかりこなしている」大人の姿だった。


その人は、思いのまま、麻雀プロとなりAリーグで健闘。


麻雀に対する想いは、敬意を払わずにいられない。


これから、同卓してもらえる。


長い長い歳月を重ねて、現在がある。


30年の時間が流れている。








電話帳をめくり、ノーレートで打てる雀荘を探す。


「西風荘」の文字を見つける。


そのドアを開いた瞬間、わたしの世界が拡がった。


そこには、様々な麻雀を通しての出会いがあり、


きれいごとではない麻雀の怖さ、


損得ではない麻雀の尊さを、教わる。


大局的に麻雀を捉えるその力は、現在でも私の憧れだ。


現在でも、いつも夢に見る。


私にとって、ふるさとのような雀荘、西風荘。


そのマスターとこれから同卓をする。


20年たった現在でも、私と同卓をしてくださる。





麻雀を強くなりたくて、訊ねた麻雀教室。


そこで出会った青年。


ヒロモト先生の元、麻雀を教わる。


夕刻20時から半荘1回か2回。


気がおかしくなるくらい麻雀に魅了されて


毎日、その対局の内容を振り返りながら帰宅する。


果てしなく濃厚な時間だった。


現在は麻雀から離れているのに


私の帰省時には、必ず時間を合わせて同卓してくれる。


そして、精一杯、麻雀を打ってくれる。



幾星霜。


たくさんの時間と想いの結果、これからの対局がある。


いつも通り、仕掛けて、いつも通りではなく


引き出しを増やす努力を。


ヒロモト師匠にいつも注意されていた


「仕掛けることで失うモノ」の意味。


面前の効果を最大限に生かした応手を。



対局が始まる。


手牌が高打点にブーストしない限り


面前で、テンパイ料を取る。


仕掛けて1000点を和了するより


テンパイ料を取ることをひとつの目的として


面前で組むほうが、はるかに厚く打てる。


そう思って、重めに組むのだけれど


他家の切れがよい。


テンパイ料云々の前に、


ツモり倒されている。


その終盤。


二四六七八②④⑤⑥4567


ドラ七ワン


上家から打たれた三ワンをスルーする。


ツモって2000.3900


あわよくば3000.6000を


仕掛けて2000点にする必要はない。


ツモ二ワンで、打②


二二四六七八④⑤⑥4567


次巡リーチを受けて、ツモ②ピン 打現物4ソウ


二二四六七八②④⑤⑥567


五ワンを引いて、打八ワン


場には、三ワンと③ピンが3枚づつ。


二四五六七②④⑤⑥4567


ここに②を引く。


二二四五六七②②④⑤⑥4567


②はフリテンだ。


けれど、②はともかく


二ワンが牌山にいそうな気がする。


二二伍六七②②④⑤⑥4567


私は4ソウを切ってリーチを打つ。


カン三ワンを仕掛けなかったからこそ、の二ワン待ち。


私の河は強く、リーチを打てば他家をけん制もできよう。


ノータイムリーチが、まさかのフリテンシャボ待ちとは


だれも思わないだろう。


ひどいリーチかも知れない。


私だって30年間フリテンシャボのリーチなど


打ったことはない。


そんな効率の悪いことをするくらいなら、


仕掛けて和了しやすい2000点を。


そのほうが遥かに効率がよいからだ。


けれど、その効率を選ぶことを我慢してたどり着いたテンパイだ。


ツモりそうだ、感じているからこそのリーチだ。矛盾はない。


二ワンをツモる。


2000、3900


ひどいけれど、改心の和了だった。




結局、この日は、ノートップだった。


多分、面前にこだわり過ぎて


何か大切なポイントを見過ごしてしまっていたのかも知れない。


半荘6回を付き合っていただいて


もっと、もっと、考えなければいけないな、と痛感した。


数字上の成績が落ち着いていると、


「それでよい」と思ってしまう。


そうすると、新しい選択肢を疑うこともしなくなる。


それではだめだ。


どういう経緯での成績なのか、


その内容こそが大切。



次回はいつだろうか?


最近、麻雀は観戦するばかりの自分が


どれくらい成長できるかはわからないけれど


かなうことなら、また、同じメンツでの対局を、と思う。



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